初の遠征…夜露に敗れるの巻

 対策しなきゃ、です。この連休、目星をつけていた自宅から車で30分ほどの場所に遠征というか「近征」してみました。今回は、撮影地探しも含めていろいろうまくいかなかったのですが、最後には夜露にやられて惨敗orz…という結果になってしまいました。
 「敗軍の将、兵を語らず」とはいいますが、そこは次につながる経験を得た、ってことで敗戦記を残しておきたいと思います。

■ 撮影地探し(市街地から30分でいけるか?)

「ゆるくやる」ことを旨とする当ブログとしては…、というか、単純に根性不足のために自宅からの近場を物色しておりました。私の住んでいるところは地方都市の中心部なのですが、車で少し行くとすぐに田舎の風景になるのが地方のいいところです。
 世界光害マップで見ると近場でもそこそこ暗いところがあり、街の中心部方向を避ければ使える予感がします。

■ 意外と撮影場所は限られる

そういうわけで、Googleストリートビューで下見をしながら、小さなダム湖のほとりの駐車場を第一候補としていました。しかし、いざ夕方に出掛けて設営を開始してみると、よく見ればドでかいナトリウム灯が。ダム上を通る細い道を照らす強烈な照明があったのです。夕方には「普通の街灯くらい」に見えていたのですが、あたりが暗くなってくるとその明るさが強烈なものになってきて、あえなく退散です。空自体はよさげだったのですが、第二候補地に向かうことに。
 第二候補地は、そのダム湖のほど近くにある丘の上の町営施設の駐車場です。やはりストリートビューでゲートなどがないことを確認しておいたのですが…、途中まで山道を登ると「通行止め」の柵が出現しており、敗退です。田舎に生息する暴走族対策なんでしょうね。。
 そして第三候補地は、やはりその近くの町営キャンプ施設の駐車場で、結局そこで撮影を敢行しました。しかし、駐車場とはいってもアスファルトではなく草の生えた土になっていて、すぐ隣がキャンプ場です。この連休の家族連れがたくさんいて、午後10時ごろまではBBQと花火の煙ですごいことになってました。
 しかし、午後11時を過ぎたあたりでほぼ明かりは消え、空の状態はそこそこになって想定通りです。自宅がある方向はさすがに街明かりがはげしくて使えませんが、夜半過ぎに上ってきた天の川も確認できて、まあまあの空です。
 それにしても、天体写真を撮影できるような場所って、けっこう限られるんですね。

夜露で結露しまくりの斜鏡で像を結んだのが不思議なくらいです
ISO1600 8分, フィルター無
天頂付近のM13は多少マシだけど、ボツですねこれは
ISO1600 5分, フィルター無

■ 強敵、「夜露」

撮影中、結露がわりと激しいことは認識していました。草の生えている土の上に陣取っていたのでやむを得ないところです。一応、シースルーになっている主鏡には裏側にカバーをかぶせて対策したつもりでした。時折確認しても、主鏡は曇っておらず、OK判断でありました。
 しかし撮影が終わって、少し眼視で楽しもうと思ってアイピースを差し込んでみると、「…M17が見えない。M22やM13が淡い!? こんなに空は暗いのに、ナゼ??」という具合でした。
 アイピースを抜いて覗いてみると…、そこには風呂場の鏡のように大粒の水滴で結露している斜鏡が! 嗚呼、なんということでしょう、曇っている!!。まさに髭剃りもできない鏡のレベルで、「こんなんでよく像を結んだなあ」と感心するくらいです。
 そういうわけで、画像を処理してみても淡い星雲の光は写っておらず恒星の周りには大輪の光芒が見える状態となってしまっていたのでありました orz。

 夜露対策、考えないといけませんね。自宅の庭も自然豊かな雑草が生い茂りつつありますので、コンクリート上とはいえ要対策です。

 フードくらいつけろよ、ってお話ではありますが、お相撲さんの汗のように流れる夜露を見るとかなりの強敵のような気はします。途中で起きていた謎のガイドエラーも、おそらくガイド鏡の結露が原因のようです。
 夜露対策、「天頂付近を写しているときはいくばくかマシだった」というあたりもヒントにしつつ、効果的な方法を考えてみたいと思います。



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