大変有用なツールが公開されています (Copyright: APT, Open PHD guiding, ASCOM 。使用許諾取得済) |
フリーのものと、有料のものがあります。(当記事は2020.1 作成です。)
■ APT (Astro Photography Tool) [有料€18.7(約2,500円), 2020.1時点]
天体撮影を楽にしてくれる統合ツールです。カメラの制御(デジ一眼、CMOSセンサ)や"GoTo"を含む赤道儀の制御を行い、感度や露光時間などを含む予定スケジュールで撮影をこなしてくれます。
PHD2との組み合わせでディザリング撮影も自動的に行ってくれるほか、カメラのライブビューをPC画面上で確認しながらピント合わせを支援する機能など、様々な機能が実装されています。
→ APTのサイト (ダウンロードはこちら)
※参考:APTの関連記事。
■ SharpCap
有名な英国製の画像取得ソフトです。APTと連動するわけではありませんが、電視観望からDSOや高精細な惑星画像など、各種撮影までをこなしてくれます。
無料版と有料版のSharpCap Proがあり、使える機能が異なります。有料版は年あたり£10です。
→ SharpCapのサイト
■ PHD2 guiding
オートガイドを行ってくれる無料のソフトウェアです。APTとの連携で、ディザリング撮影が自動で出来るようになります。
→ PHD2 guiding のサイト
(日本語マニュアル)
※参考:PHD2の関連記事
■ ASPS (All Sky Plate Solver)
プレートソルビング機能を実現する無料のソフトです。APTとの連携で対象の自動導入や赤道儀との同期ができるだけでなく、極軸合わせを追い込む機能があります。
インストール後に起動すると、参照用の星データのダウンロードを開始します。この時に使用する焦点距離や画角を入力しますが、コマコレクターなどでも焦点距離は微妙に変わっていることに注意が必要です。焦点距離の設定が分からなかったり、原因不明のエラーで動作しない場合には、画像をネット上のサーバーで処理させて1ピクセル当たりの解像度を割り出させ、この数字を元に設定するとうまく動くようになっています。
→ ASPSのサイト
※APTの関連記事群で紹介していく予定です。
■ PlateSolve 2 (by Plane Wave Instruments)
フリーのプレートソルブツールです。APTでは、ASPSを使う場合であっても、このPlateSolve2 を求められましたので、インストールしています。
ソフトウェアのほかに、一緒にリンクがある APM Catalog と USAC3 Catalog の星表データをインストールする必要があります。APMはインストーラに従えばOKですが、USAC3は解凍して適切なフォルダにデータファイル群を置く必要があります。
→ PlateSolve2のサイト(サイト中ほどにあります)
■ ASCOM platform
赤道儀やカメラなどの天体機器を操作するための標準的な中間ドライバソフトです。APTやPHD2といったソフトは、このASCOMを介して機器とPCとの接続を確立し、操作出来るようになります。(APTでCMOSカメラを操作する場合には、ASCOMドライバが必須です。)
ASCOMを介した機器使用のためには、赤道儀やカメラなどの機器の「ASCOMドライバ」が必要になります。これは、いわゆるネイティブドライバ(ASCOMを介せず直接操作するためのドライバソフト)とは別にASCOMドライバのインストールが必要ということを意味します。
例えば、APTでCMOSカメラからの画像を取得できるようにするためには、カメラのASCOMドライバが必要です(DSLRについては、APTではドライバ不要です)。
ASCOMには「Hub」という概念が出てきますが、これは1つの架台などの機器を、複数のソフトから使えるようにするための概念で、各ソフトはこのソフトウェア上の「Hub」を介して機器に繋がっているように見えます。
→ ASCOM platformのサイト例えば、APTでCMOSカメラからの画像を取得できるようにするためには、カメラのASCOMドライバが必要です(DSLRについては、APTではドライバ不要です)。
ASCOMには「Hub」という概念が出てきますが、これは1つの架台などの機器を、複数のソフトから使えるようにするための概念で、各ソフトはこのソフトウェア上の「Hub」を介して機器に繋がっているように見えます。
・各種架台用ASCOMドライバ,(Vixen用)
自分の赤道儀用のものをインストールします。
・カメラ用ASCOMドライバ
ZWO ASIシリーズ用 / QHYCCD用 / Touptek用
※その他、カメラメーカーが用意しているようです。
■ カメラドライバー
USBポートに繋がったカメラをPCに認識させるためのネイティブドライバで、ASCOMドライバとは別です。SharpCapなどは、ASCOMドライバではなくこちらのカメラドライバを介して画像取得ができます。
→ ZWO ASI用カメラドライバ / QHYCCD用
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※このページは必要に応じて適宜内容をアップデートして行ければと思います。
コメント
ひとつ質問があります。
SharpCap Proのライセンスの件ですが、少し前までは
永久ライセンスというものがありましたが、今は中止に
なったのでしょうか。お分かりでしたら教えていただけますか。
SharpCap proに、買い切りライセンスがあったのですね。
サイトを見る限り、残念ながら今は1年あたりのサブスクリプションになっているようで、永久ライセンスを発見することはできませんでした。
これから先もどうなのか、そこはウォッチ必要かもしれませんね。