AZ-GTi を更にフリーダムにする「AZ-GTi ヌンチャクアダプター」を開発中です。当ブログの「ゆるーい天文趣味への飽くなき追及」により「人類にとってはくだらなくても、私にとっては大事な怠惰への一歩」をきざみつつあります。材料費も2000円しない程度とまずまずのエコノミー度です。
AZ-GTiとヌンチャク 相性バツグンです |
発端は、当ブログ記事のコメント欄に「SynScanの通信プロトコルは公開されてますヨ」というタレコミ情報を頂いたことです。その時に「これはコントローラを製作せねばならんな」という使命感に駆られたのでした。
それから個人的な時間的制約の中で企画・設計・製作を行うのにいささか時間を要してまい、しかもAZ-GTiの基盤を壊してしまうという大チョンボをやらかし、そして業界の
今回は、お気楽望遠鏡架台AZ-GTiを更にお気楽にするこのヌンチャクアダプターのコンセプトと機能紹介、そして開発アイデアとヘルプ情報の募集です。
AZ-GTiを操作したことのある方にはよくご理解いただけるところと思いますが、自動導入はともかくスマホでの上下左右の微動は画面を見ないとうまくキーを押せないことがある点が、操作感として気にかかるところでした。
・ボタンを押しながら、高速な動作 (Z + 十字)
上下左右の動作を、Zボタンを押しながら行うと架台がより高速で動作する粗動動作となります。アライメントの時や、対象を半手動で導入する際などに大変効率がよいです。もちろん粗動とはいえ、ジョイスティックの倒し量感応型です。
■ ヌンチャクアダプターの中身
このアダプタのファームウェアは自作ですが、ヌンチャクとの通信は別分野の先人が多くおられるのでライブラリ群も世の中に多く出回っていて、取り扱いには全く苦労しませんでした。
そこで。プレゼント企画(アイデア募集)です。
注意事項:
以上の条件で、Lambda宛てに当記事にコメントいただくか、トップページのメールフォームからご提案ください。なお、応募そのもののメッセージ(メール含む)は、公平性の観点から原則として公開いたします。
架台の上下左右の動作を「フリーダムに・グリグリと・正確に」行わせるという基本コンセプトに加え、AZ-GTiのポテンシャルを引き出す機能の搭載を考えています。
※動画が再生されない場合にはこちらをご覧ください。
■ "ヌンチャク"とAZ-GTi
「ヌンチャク(Nunchuck)」というのは任天堂ゲーム機Wii に使うコントローラで、ジョイスティックと2つのボタン操作ができるものです。非純正品なら1000円以下で手に入るようです。
この卓越した操作感のコントローラとAZ-GTiを組み合わせるという発想は既に紹介されており、私のオリジナルではありません。
「ヌンチャク(Nunchuck)」というのは任天堂ゲーム機Wii に使うコントローラで、ジョイスティックと2つのボタン操作ができるものです。非純正品なら1000円以下で手に入るようです。
この卓越した操作感のコントローラとAZ-GTiを組み合わせるという発想は既に紹介されており、私のオリジナルではありません。
Wii ヌンチャクコントローラ |
微動操作は星を見ながらやるわけですから、画面に視線を移す必要があるインターフェイスは天体観望用としてはイマイチで、アライメントや高倍率観察の際などにイラっと来るポイントではありました。
なのでハンドコントローラが欲しくなるところではあるのですが、赤道儀用と同じゴツいSynScanコントローラが AZ-GTi に似合うかというと微妙なところではあります(操作感はいいと思いますが)。
そこで、任天堂ヌンチャクのような小型で手にフィットするジョイスティックは、デザイン・操作感などすべての面でAZ-GTiとのマッチングが実に良さそうだなあ、と思っていたのであります。
特にヌンチャクのジョイスティックは「ON/OFFのスイッチ」ではなく、スティックを倒す量のアナログ的な量をも出力してくれるのがポイントです。また、加速度センサーも内蔵しています。
架台の微動/粗動スピードをシームレスに切り替えながら操作出来たらと思うと、AZ-GTiのお気楽度が増す気がして、どうしてもこのアダプターを作らざるを得なかったのであります。
■ AZ-GTi ヌンチャクコントローラの基本機能
今回製作したヌンチャクコントローラの基本機能は、下記の通り大変シンプルです。
・ジョイスティックによる上下・左右動 (十字)
そこで、任天堂ヌンチャクのような小型で手にフィットするジョイスティックは、デザイン・操作感などすべての面でAZ-GTiとのマッチングが実に良さそうだなあ、と思っていたのであります。
特にヌンチャクのジョイスティックは「ON/OFFのスイッチ」ではなく、スティックを倒す量のアナログ的な量をも出力してくれるのがポイントです。また、加速度センサーも内蔵しています。
架台の微動/粗動スピードをシームレスに切り替えながら操作出来たらと思うと、AZ-GTiのお気楽度が増す気がして、どうしてもこのアダプターを作らざるを得なかったのであります。
■ AZ-GTi ヌンチャクコントローラの基本機能
今回製作したヌンチャクコントローラの基本機能は、下記の通り大変シンプルです。
・ジョイスティックによる上下・左右動 (十字)
ケースに納めたアダプターとヌンチャク |
ヌンチャクのジョイスティックを倒すと、倒した方向に合わせて架台動いてくれるというそのまんまの機能です。ジョイスティックを離すと、架台の動きも止まります。
フリーダム感を演出するポイントは、ジョイスティックの倒し量に応じてスピードが段階的に変わるという点です。使ってみると分かるのですが、大変直感的に対象天体を視野の中心に持ってくることが出来ます。導入時のやや速めの動作から高倍率での惑星位置微調整にまで対応して、指先の微妙な操作で微動操作ができます。もちろん、斜めに倒せば架台も斜めに動いてくれますし、大きく倒せば大きく動いてくれます。
フリーダム感を演出するポイントは、ジョイスティックの倒し量に応じてスピードが段階的に変わるという点です。使ってみると分かるのですが、大変直感的に対象天体を視野の中心に持ってくることが出来ます。導入時のやや速めの動作から高倍率での惑星位置微調整にまで対応して、指先の微妙な操作で微動操作ができます。もちろん、斜めに倒せば架台も斜めに動いてくれますし、大きく倒せば大きく動いてくれます。
・ボタンを押しながら、高速な動作 (Z + 十字)
上下左右の動作を、Zボタンを押しながら行うと架台がより高速で動作する粗動動作となります。アライメントの時や、対象を半手動で導入する際などに大変効率がよいです。もちろん粗動とはいえ、ジョイスティックの倒し量感応型です。
■ ヌンチャクアダプターの中身
製作記は別の機会に書こうと思いますので、ここではアダプターの概略紹介に留めようと思います。電子工作やプログラムは初心者ド素人による低レベルなものなので難しくはありませんが、正直言って製作はけっこう面倒くさくて、怠惰のために汗をかける人でないと難しいと思います。
「AZ-GTi ヌンチャクアダプター」の中身は、マイコンです。いわゆる"Arduino"というマイコン(の互換品)で、"nano" と呼ばれるサイズのものが本体価格300円以下で購入可能です。このマイコンはCPUに8bitのAVR ATmega328Pを用いたもので、AZ-GTiも同系列のマイコンで動いているようです。
ソフトは"Arduino言語"と称する「便利なクラスライブラリ付きC++」で作りますが、開発環境も無料で利用可能というわけで、まったくいい時代になりました。マイコンは8bitですが、int長は16bitですし、longやdoubleも使えてプログラム作成でさほど難儀することはありません。
AZ-GTi ヌンチャクアダプター Arduinoマイコンと周辺回路で出来ています。 ※工作はド素人級なのでツッコミ無しでお願いします(汗) |
アダプターの全体は、マイコンArduino nano(互換品)と、それを動作させるための電源回路、ビープ音を慣らすためのブザー、AZ-GTiと通信するためのレベル変換回路で構成されます。
電源は、AZ-GTiのハンドコントローラ端子から取ります。この端子はAZ-GTiの電源と直結されていて12Vの電源がそのまま来ていますので、三端子レギュレータで5Vにしています。
AZ-GTi との通信はRS232C的なシリアル通信で行われますが、信号レベルは0-3.3Vです(私はこれをRS232Cだと誤認してわざわざ±12Vの信号を作り、墓穴を掘りました)。
ヌンチャクとの通信には特別な回路は要りませんが、専用のコネクタが必要になります。基板状の物がよく売られていますが、きちんとしたオスコネクタの方がしっかりしていて良いと思います。
一方で、Skywatcher社による開発系ドキュメントはプアで、架台がコマンドによってどんな動作をするのか不明な点が多くて試行錯誤が必要でした。特にハンドコントローラ端子からの通信では、スマホアプリ用APIのような高級なコマンドセットではなくモーター制御用のプリミティブなコマンドで操作しなければならないので、ソフト作りの面倒臭さはそれなりです。
※いろいろ考えていると「WiFi付きのマイコン」で両コマンドを使って操作するのがラクそうにも思えるのですが、WiFiの設定をさせるサーバーファームとか各端末向けのアプリ類を作ったり使ったりするのを考えると、面倒くささ3倍増で足踏みです。
Skywatcherが開示している範囲も中途半端で、例えば謎多きアラインメントに対応するコマンド類は非公開というわけで、ちょっと萎えます。
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★ プレゼント企画 - AZ-GTi ヌンチャクアダプター (目標:2セット)
さて、せっかく開発したヌンチャクアダプターを、自分だけで堪能するのは忍びないものがあります。とはいえ、多くの方にこのアダプターを堪能いただくほどには私の生産能力は高くありません(お金を頂いても無理です)。
さて、せっかく開発したヌンチャクアダプターを、自分だけで堪能するのは忍びないものがあります。とはいえ、多くの方にこのアダプターを堪能いただくほどには私の生産能力は高くありません(お金を頂いても無理です)。
また、私の乏しい創造力では、ヌンチャクのポテンシャルを全て引き出せている気もしません。
そこで。プレゼント企画(アイデア募集)です。
景品:
景品としてAZ-GTi ヌンチャクアダプターのハードをプレゼント用に2セット余計に作ることにしました。もちろん、きちんとケースに納めます(こちらを予定していますが、5月の連休に注文したものが未だ届きませんorz. 都合により変更になることもあります。首尾よく到着すれば、色を青・黒・銀からお選びいただける予定です)。
もちろん送料もLambdaが負担いたしますし、個人情報は責任を持って守ります(海外発送は要相談)。
状況に応じて、生産台数を増やす場合はございます。
なお、発送は早くて2020.8月くらいになると思います。
応募条件:
・AZ-GTiのヌンチャクアダプターに「欲しい機能とその操作法」をセットでご提案ください。
応募条件:
・AZ-GTiのヌンチャクアダプターに「欲しい機能とその操作法」をセットでご提案ください。
・応募したアイデアが当選となった場合、応募者はそのアイデアの内容についていかなる権利も主張できないことに同意するものとします。
(後になって使用の停止や使用料を求めることができないものとご理解ください。当選しなかった場合はその限りではありませんが、アイデアは公知となることはご承知おきください。)
判定方法:
・当初の2週間は募集期間とし、判定は行いません。(判定の開始は7月4日からです)
・2週間後から判定を開始しますが、当選者が現れない可能性はかなりあります。
この場合にはキャリーオーバーとなり、以降随時応募受け付け&審査とします。
・当選者が2名に達した時点で応募は原則として打ち切りとしますが、打ち切り後も極めて良い提案があれば頑張って生産数を増やす場合もあります。
・この記事中で明確に打ち切りが宣言されるまでは、何年経っても応募可能です。
・ジャッジはLambdaによる独断と偏見によります。
「機能」と「操作感」、そして「実現性」がポイントです。
機能/操作性の双方の観点で「ナイスぽい操作感!」「欲しい!!」「不可能じゃないな(かも)。」、と、 Lambdaが思えば当選です。
・凄い機能でも、「ちょっと実装不可能かな」「操作感がどうかな」というものは減点対象です。
・実現方法(AZ-GTi に送るコマンドに関する情報、など)は加点対象です。
・ご提案はお一人様3回まで可とします。また、提案後にリバイスしていくこともOKです。
・既存のAZ-GTi用ヌンチャクの機能(南半球対応、トラッキングの開始、上下左右の反転など)自体は対象外としますが、優れた操作性をもたらす操作法だけであっても審査対象とします。
・ご提案はお一人様3回まで可とします。また、提案後にリバイスしていくこともOKです。
・既存のAZ-GTi用ヌンチャクの機能(南半球対応、トラッキングの開始、上下左右の反転など)自体は対象外としますが、優れた操作性をもたらす操作法だけであっても審査対象とします。
・なお、"Sync機能の搭載"は Lambdaも既に検討中です。
・ハードが対応できるインターフェイスは、ヌンチャクの機能(ジョイスティック、2つのボタン、加速度センサー)と、音階設定が可能なビープ音です。
以上の条件で、Lambda宛てに当記事にコメントいただくか、トップページのメールフォームからご提案ください。なお、応募そのもののメッセージ(メール含む)は、公平性の観点から原則として公開いたします。
注意:記事へのコメントはブラウザの設定によっては投稿が上手く行かない場合がございます。必ずテキストエディタなどで編集し、ローカルに保存したものを投稿にお用いください。
※なお、このアダプターの製作記とファームウェアについては、折を見て公開するつもりです。(アダプター回路の製作自体の難易度は高くありませんが、ケーブルの配線やケースの製作の手間はかかります。また、純粋な材料代だけであれば約1,500円程度しないとは思いますが、普通に購入すると複数個の材料を買ったり、注文の都度送料を払うことになりますので、それなりに金額はかさむと思います。)
コメント
何と素晴らしい「本末転倒」なのでしょうか! 現場での快適さを追求するための不屈の問題解決、さらにアイディア募集企画と言い、これからの天文系アイテム開発に一石を投じる内容になっていると思います。
自分もAZ-GTiを使っておりますので、企画に応募できるものが思いつくかどうかわからないですが、少し考えてみます!
天文の市場は小さいので、こうした活動がやがて製品にも反映されるなどして、全体の活性化に繋がったらいいなあ、と思っております。
ぜひ、奮ってご応募ください。
発送までの間には、ソフトウェアにリバイスかけていきたいと思っております。
ヌンチャクの原点はスマホ/タブレットでのコントロールのやりにくさ。有線だと先祖返りしているので、Zoomでもお話しましたように、無線化がリクエストになります。Bluetooth、IRなんでもいいです。Powerはスマホ/タブレットから取れると良いですね。電池でも良いですけど端子はUSB-Type-Cが良いです。
加速度センサの使い道。う~ん、えいっと振ると現時点見えている対象物で自動導入の追加補正にするとか。
または、天文台長お任せモードと捉え、その時点でSynScanで見えると認識されている対象物をランダムに導入してくれるなど。どんな天体を入れてくれるかはお楽しみの「なにがでるかな」モード。こんなの如何でしょうか。
楽しみにしております。
双天会に参加しておりましたNickです。
私もSkysafariなどの操作で不自由を感じておりLambdaのアイデアに感心しました。 試しに子供が持っている任天堂Switchのジョイコン(画面の両側についているコントローラー)を借りてAndroidに接続してSynScna Proにつないでみました。 そうしたらなんとジョイステックでAZGTiマウントが操作できました。 驚きました。星を見たわけでなく室内での操作だけです。 気をよくしてSkysafari経由で操作をしてみましたが望遠鏡は動かないでSkysafariの画面がスクロールしました。 残念です。 SwitchのジョイコンはIphoneには接続できないためIphoneでのテストはできませんでしたがエレコムのVRコントローラーがIphoneとアンドロイドにBT経由で接続可能のようなので試してみます。 最終的にはSkysafariでいろいろな望遠鏡がジョイコンでできれば楽になりますね。
双天会でもいろいろご意見伺えてとても有意義でした。
ヌンチャクにはケーブルが生えていたので、つい「線でつなぐもの」と思い込んでいた部分はありました。
「無線化」、「振って自動導入の追加補正」「天文台長お任せモード」ということで承りましたが、追加補正の動作イメージがちょっとつかみ切れておりません(スミマセン!)。
もし差し支えなければ、追加補正がどんな動作か、得られる結果のイメージでも構いませんし、内部でさせる動作など、ヒントをいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
なんと、Switchのコントローラをスマホに接続させてアプリを操作なんてできるのですね!
・・・、ということは、こんな工作なんて不要だったということでわ!?(笑)
なるほど、Bluetooth でスマホと接続できるコントローラなら、なにもこんなアナログなことを考えなくても、スマホアプリを開発すればいい話なのかもしれませんね。
とても興味深い情報、感謝です!
実はこの情報を出すか迷いました。 Lambdaさんのアイデアや実行力は素晴らしいですし腰を折るような情報だったので。
でもご連絡してよかったです。 Lambdaさんの器が大きいので助かりました。
Nick
SkySafariだと最大10回データ登録ができ、導入精度を上げていくことができます。Celestronだと2点か3点アライメントしたデータと差し替えでした。AZ-GTiは上述の類似行為により導入精度アップできると良いなというイメージです。
NickさんのSynScanProに連動するのは驚きですね!これはイイ!SkySafariで動けば完璧そうですね。
双天会でも紹介されていました、これになってきましたね。
https://ascii.jp/elem/000/000/640/640987/2/
いただいたような情報が出てくる、というだけでも苦労した甲斐があったというものです!
HAND CONTROLポートの操作ではモーターをきめ細かく制御できるのがミソではあるのですが、本家のSynScanの方はそのあたりも作り込んでいることを考えると、
「BTジョイスティック」はこれからの AZ-GTi の使い方の新しいトレンドになるかもしれない、と思いました。
なるほど、SkySafariの導入精度を上げるアライメント星追加のイメージですね!理解しました。
(Skywatcher社のアライメントコマンドの発行方法・・・はたして妖精様が道標を示してくださるかどうか!?!?)
BT接続のポインティングデバイスはいくつもあるようで、いいのを選定するというところにも面白さがありそうですネ。
そして、synscanアプリにjoystick i/fがあったとは驚きです。 現状はさておき、やはり最初の開発者はなかなかの人だったようです。そして、これは私にも朗報でした。
メールでも書いたように、スマフォの加速度センサを利用したslewingコマンドの実装(傾きの方向と量でslewingの方向と速度を決定)はテストでもうまく動作しているのですが、基本的な問題として、センサを利用し始める切っ掛けと終了をアプリ側に知らせる必要があり、それをどうするかが問題となっていました。
今回の件を受け調べてみるとjoy stickはandroidのレベルでサポートされているようで、ドライバを書く必要もないことが分かりました。
これでblue tooth接続のjoystick(但し傾き量をセンス出来るもの)を利用すれば、問題は解決できます。
今回も、またこちらで助けていただきました。
ところで、motor controller command setのドキュメント、今までは興味がなく(synscanのapiが欲しかったので)スルーしていたのですが、今回初めて、ちょっと読んでみました。
もしや、と思い、そして、
Command Sets Serviced by Sky-Watcher SynScan App(SynScan Pro App - Command Set)
の2ページめの図を見直して、納得。
これこそが、マウントのハード(ファーム)に対する素のapiではありませんか。
となると、やるべきことは明らかなのでは?
新しい'master device'(motor controller command setで言われているところの)の開発です。
syn scanアプリのapiでは、アライメント等のコア部分は公開されていない。しかし、syn scanアプリも、このapiでハードをコントロールしている。ならば、syn scanに出来ることは、別のアプリでも同じように、もしくはそれ以上に出来るはずです。
ここで問題になるのは、表面的なプログラムの実装ではなく、アルゴリズム、核になる恒星時等の追尾、アライメントの式と、これをmotor controler commandでどう表すか、です。これを作れる人がいないと話は始まりません。
ちょっと過去のtweetを見せていただいたところ、texやknuthと言った言葉が...
もしやlambdaさんは数式を処理することに関連する事がご本職では?
# lambdaというのはlambda calculusだったりして?
だとすれば、またとない適任、ということになります。
それを実装して、ユーザi/fを作る部分は、逆に誰にも出来ます。取り敢えず、android版なら、私で良ければご協力できると思いますし、流れができれば、更にwindows版、unix版の実現も可能になると思われます。
ちょっと壮大な夢かもしれませんが、motor controller command setというパンドラの箱に手を掛けてしまった今、やるべきことはそれのような気がしてなりません。
代わり、と言ってはなんですが、az-gtiコントロールのアプリの公開は約束させていただきます。
安価なblue tooth joystickで動作すれば、(スマフォは現状ほぼ必須なので)誰でも少額の投資で、このヌンチャクのような操作感を味わえることになります。
有線は確かに今となっては前時代的で随分前から世の中の色んな分野でコードレス化となっていますが、有線の「超確実性」と「簡単で間違いようがない」という点ではまだまだ需要や優位性があるのではないかと思います。もちろんBTのほうが機能的な可能性は大ですが、どちらが良いとかではなく、BTもあって懐かしの有線もしっかりある、選ぶのは使い手。というのが正しいメーカーの・・・
あ、lambdaさんはメーカーの方じゃなかったですわ!wわ~、すいませんー。もう私の中では(勝手に)てっきりAZGTiの(天文機材全般の)日本改良開発主任さんだと(笑)
溢れるお知恵をいつも頂きっぱなしで感謝いっぱいです。
以前にいただいたコメントやアプリに触発されて、こちらを製作してしまいました。
スマホの加速度センサを使った Slewもすでに実現されているとのことで、さすがにアプリの方も進化してますね。素晴らしいです。
一つとても興味があるのでお伺いしたいのですが、Slewでの速度コントロールの場合、連続的に可変になりますでしょうか?モーター制御ではこのあたりがプログラム次第で自在かつ小刻みにできるのがポイントの一つかと勝手に思っているのですが、Slewコマンドだとどうなのかはちょっと興味あります。
仰るように、 motor controller command set に手を出したのは、パンドラの箱だと分かっておりました(笑)
AZ-GTiはほかのSkywatcherの架台よりもインテリジェントで、架台自体が Hand controllerの機能をも内包しているのがミソなようです。つまり、二つのコマンドセットを理解できるわけです。
仰るように、Hand Controllerを丸ごと作り直すというのもアリなのですが、手抜き癖のあるワタクシは、なんとかそのインテリジェントなところを活用できないかな~、とも思っております。
特にアライメント情報は架台に覚えさせておかないと、無線通信が途絶えると架台も追尾が止まってしまうので必須だと思っています。
(アライメント情報を覚えさせるコマンドは非公開ですし)
コントロールアプリ、こちらも期待大ですね!
やはりこうして様々な知恵が集まることを考えると、コントローラを製作・公開した甲斐はあったというものです。
さて、今回の着眼点はじつは既に事例がありましたので、オリジナルでは無かったりします。
が、仰るように、皆様からの様々な新しいお知恵をいただけるのが楽しいです!
さて、有線には、仰るようにちょっとばかりの良さがあるとは思っています。
特に、微妙なモーターコントロールを遅れ時間なしでできるのは有線ならではかな、とも思います。(スマホ経由のWiFiですと、ちょっと遅れることがある)
そして。有線・無線を兼ね備えてるのを作るというのも面白そうです。
どういうカタチがベストか、考え中であります(ちょっと汗)
・・・そして、ワタクシは望遠鏡屋ではございませんが、プチ改良はそれ自体が趣味の範疇でございます ^^;
エレコムJC-VRR01というVRリモコンを入手し試してみました。
https://www.elecom.co.jp/products/JC-VRR01BK.html
アンドロイドは任天堂Switchのジョイコントローラーと同じ挙動でした。 アンドロイドのSynScanProのでの操作は可能でしたがIphoneは画面がスクロールし望遠鏡はコントロールできませんでした。 このVRリモコンはIphoneにも接続可能な機種でIphoneには接続しました。 Iphoneには接続でき音量の調整等はできるようですがカーソルとしての機能はできませんでした。 SynScanProついては全く操作はできませんでした。
取り急ぎ一般のVRリモコンでも使用できたことを報告しておきます。
IphnoeとSkysafariでの使用ができれば便利ですが可能性あるのでしょうか?
どんどん情報が集まってくるところに、ネットの凄さを感じます!
Bluetoothのポインティングデバイスということで、おそらく Switch のものと大きく変わることはないのだと思います(あとは操作感の違い、ということなのかもしれません)。
しかしこれがポインティングデバイスとして使えるのであれば、AZ-GTi は、複数のアプリからでもコマンドを受け付けてくれるので、専用のアプリを作れば良さそうですね(Skysafariで操作する、ということにはならないですが)。
先日ポインティングデバイスでAZGTiマウントを操作できたと連絡しましたNickです。本日再度動作確認してみましたが画面上にカーソルが表示するようになり(前回はカーソルの表示はありませんでした。)ポインティングデバイスでAZGTiマウントを動かせなくなりました。 カーソルはSynScanでもSkysafariでも表示されカーソルで画面のボタンの操作は可能です。でも画面をみて操作なら意味がありません。 原因等ご存知でしたら教えて下さい。 設定は他に変更しておりません。 いろいろAndroidやSynscanの設定をしらべましたがわかりませんでした。もしかするとぬか喜びかもしれません。
ご経験の挙動をみますと、アプリがポインティングデバイスの有無を判別しているようですね。
私は試していないので想像の範囲を出ませんが、デバイスを繋いでからアプリを起動する、といったように起動の順序が効いている可能性もあるかもしれません。
だとすると、案外iPhoneでも操作できてしまう可能性が出てきそう(?)ですね.
Slewでの速度コントロールの場合、連続的に可変になりますでしょうか?
この連続って、無段階で可変、じゃなくて、段階的に連続、という理解で良いですか?
それで良ければ、大丈夫、と言えます。
variable rate, fixed rate一応両方実装してみましたが、加速度センサの値は常に揺れているので、ある程度の変化量があって初めて実際の速度を変化させざるを得ず、その結果としてそれほど操作感に変わりがなかったために途中からfixed rate (synscanの0-9)で進めました。variableの方は恐らく連続的に可変させることが目的ではなく、速度自体を精密に設定したい場合(どんな場合? 動画撮影とか?)のような気がします。
加速度センサ(静止時ならば傾きセンサですね)の値を角度に変換して、その大きさによって速度を変化させます。
で、連続的に可変は可能ですが、9とか8の高速から低速に落とす時に暴走しました。
そのため、一度停止(0)コマンドを入れるとか、waitをかけるとかやってみたのですが、あまり効果がなく、motor controlのマニュアルを見て、実際に停止を確認しないといけない事が分かりました。
ただ、実際には、アライメントが始まってしまえば手動での高速移動の必要性はほぼないので、この対策は行っていません。
設定で速度域の制限と、最大角度の制限を可能にしていますが、実際の使用では最大速度3-4ぐらいの制限で充分です。
この状態での操作感に違和感はありませんが(それよりは動きはじめのバックラッシュが気になります)、joystickの感度によっては再度variable rateを試す必要もあるかもしれません。
bluetooth joystickは安価なものを発注しています(形を見る限りエレコムと同じようなのですが、中華製のならいで、側は同じでも基盤は全く別とかの可能性もありますが、値段の誘惑には勝てず...一応amazon経由で)。当日に出荷はされたようですが、中国便ですので到着は7月に入ってからになりそうで、到着次第アプリを修正してテストしたいと思います。
これが動いたら、ヌンチャクとの動作比較とか出来たら面白いかもしれませんね。
なるほど、段階的に連続した変化が可能なのですね。
増減速の時にも、停止や段付き感はさほどでもないと理解しました。
特に微動では、これらは問題にならなさそうですね。
ヌンチャクコントローラではモーターを直接制御しますので、加減速のスムースさなどを作り込むことができるのが特長のひとつなのかもしれません。現在は20段階に分けていて、目標速度に達するまで徐々に加減速する制御を入れています。
これらは主に粗動向けですね。
高級なコマンドを使えるBTコントローラ方式のメリットの方が大きいような気がしてきています。
それだけに、tripleRさんのアプリにも興味津々であります ^_^
はじめまして、T-Studioと申します。
Macで天体
というブログでMacやSBCなどマイナー環境で天体機器を扱う記事を書いています。
この架台、以前ラズパイのディストリビューション配布前に交流のある方々とチェックしたところ、下記のAPIを利用したドライバで使用できることがわかりました。
https://github.com/skywatcher-pacific/skywatcher_open
私はこの架台の兄弟機のスカイエクスプローラーSE-AT100N架台をINDIというサーバドライバセットで動かしていますが、このAPIを素にした同じドライバで動作しましたので、このAPIかINDIドライバのパラメーターをチェックすればコマンドの相関関係などつかめるかもしれないと思いご連絡しました。
ちなみにINDIのドライバに関してはアライメントモジュールが組み込まれています。
(おそらく同社のASCOMドライバも同様の機能がドライバに組み込まれていると思います。)
なのでこのAPIだけだとアライメントなどは対応していないと思いますが、同社のスマホアプリなどはアライメントプログラムを持っているので制御系のみ連動できれば共存使用できるのかなと思います。
(アライメントモジュールをもったドライバと共存できれば、かなり色々なことができそうですね。)
githubの件、私も今回の工作でソースを眺めながら参考にしておりました。
こちらはモーター制御のための私が使ったAPIがメインなのですが、まだアライメントのためのコマンドセットは発見できておりません Orz..
おそらくご指摘のように、ラズパイのようなほぼPCの中で動くソフトは、それ自体が天体の位置計算を行う能力があって、架台を完全に支配下に置けるのだと思います。
マイコンですと、メモリが30KB(ギガでもメガでもなくキロバイト)しかないので、仰るようにこうしたソフト(ドライバ)・ハードとの組み合わせで色々なことができそうな気配です。
そういうわけで、組み合わせ系での可能性も模索して参りたいと思います!
アライメントに関してはINDIドライバのみが仕様を公開していますのでリンク貼っておきます。
https://www.indilib.org/api/md_libs_indibase_alignment_alignment_white_paper.html
おそらくSyncコマンド送信できればSkySafariなど様々なアプリでアライメントできそうですね。
実はINDIというのをよく知らなかったのですが、リンク先を拝見すると詰まるところどうやら、天体系デバイスを操作するためのソース公開型のクラスライブラリのようですね。
アライメント絡みのところも、INDI自体がそのアルゴリズム全体を内包している感じですね。ラズパイのようなPC的なものとの組み合わせで、オリジナルのアプリを組み上げられそうな感じです。(マイコンはこれを動かすのには非力すぎるみたいですが。。)
いずれにしても、その内側が公開されているので、非常に参考になります。
アライメントの情報部分だけだと分かりづらいですね。
INDIは天文機器のサーバクライアントタイプの分散型制御プロトコルです。
https://indilib.org/develop/developer-manual.html
サーバ・ドライバいずれもオープンソースで仕様が公開されています。
ドライバに多数のクラスライブラリを内包できるためプログラムの知識がある方はドライバの改造や、オリジナルのドライバ制作が可能です。
LinuxやMacではリポジトリ、イメージファイルがありますし、ソースもGithubやSourceForgeなどで全て公開されています。
https://sourceforge.net/projects/indi/
https://github.com/indilib/indi
https://github.com/indilib/indi-3rdparty
一から作るより必要な部分を既存のドライバから改変して使うのもありでしょうし、
AZ-GTiのドライバもありますので、ドライバのソースを確認すれば必要なコマンドの仕様がわかるかもしれません。
AZ-GTiはほかのSkywatcherの架台よりもインテリジェントで、架台自体が Hand controllerの機能をも内包しているのがミソなようです。つまり、二つのコマンドセットを理解できるわけです。
Command Sets Serviced by Sky-Watcher SynScan App(SynScan Pro App - Command Set)
の2ページめの図を見ると、sky-watcher telescope mountが理解できるのは、motor control command setのみになっています。synscan communication protocolやsynscanmobile command set(機能的には同一)は、ハンドコントローラや、synscanアプリを通さないと受け付けません。
だとすると、疑問になるのは、どうやってアライメントの結果を保持しているか、です。
motor control command setにはそれらしきものは出てこないので、というかご存知のように、基本的にはgotoとtrackingの2つしかありません。
で、zeusプロジェクトの技術資料(経緯台の制御に必要な天文計算)を見つけて、目からウロコが落ちました。
http://www2.synapse.ne.jp/haya/zeus/zeus_tech.html
sky-watcherの架台は、アライメント情報など知らず、ただ与えられた初期値で動いているだけ、らしいのです。
経緯台での追尾は、目標天体の方位、高度、観測値の緯度だけをパラメータとして可能です。
これは私がテストに使っているse-at架台が、単体で最初北(方位の原点を指示)と緯度(高度の原点と緯度を指示)に合わせるだけで、手動導入した天体の大まかな自動追尾が可能なのを見ても納得できます。(この場合には位置検出にエンコーダを使用)
az-gtiの場合だと、初期アライメント時に緯度と対象天体の赤緯、時角(赤経、時刻から算出)と、モーターボードから得た情報から計算したTから方位、高度情報(緯度)の基準が分かるのでこれら3つを初期化コマンドでセット。あとはチップ内の計算式に当てはめるだけで任意の位置における必要な駆動速度が計算できるので、これでモータを駆動します
。
そして、なんとアライメントは対象天体の位置情報補正で行う(!!!)
# 赤道儀のアライメントとは言葉は同じでも内容は全く違うわけですね...
これならば、motor control command setにはgotoとtrackingのみあれば充分です。
synscanとの接続が切れても特に問題はありません。
そうすると、ですが、ヌンチャクではtrackingコマンドを使っていますよね。
もし上の理解が正しいとすると、Tの変更(それによって速度を変えているはずですが)によって元のパラメータが破壊されてしまう、ということになります。
synscanでアライメントし、恒星時追尾された状態(赤緯赤経が変わらない状態)で、ヌンチャクを操作した場合、その後追尾状態は保持されていますでしょうか?
(synscan apiでもslewingコマンドを実行するとtrackingとコンフリクトするので一度trackingをoffにして、移動後再度trackingをonにしろとの説明があったので、slewing実行時にはまずその時のtrackingモードを保存し、offにした上でslewし、停止後に保存したtrackingモードを再発行しています。)
# もし保持されていれば、上の(私の)理解のほうが誤っていることになります。
T-Studioさんのご紹介のindi alignment subsystemですが、まずindi自体eqmodの名前も見えるように直接motor control commad setを叩いているようです。アライメントの方法も、ざっと全体を見た限りでは、zeusでの説明のようにプログラム側で持っている(座標系の)モデルを修正して対応する(架台へのgotoは修正した位置を教える)ように見えます。
>INDIは天文機器のサーバクライアントタイプの分散型制御プロトコル
なるほど、INDIのネーミングの通りですね。立ち上がっているサービスとのやりとりで各種デバイスをコントロールするインターフェイスと理解しました。
(ようやく全体感が分かりました。感謝です ^^;;)
さて、ソースをざざっと眺めてみますと、架台の制御は私がこのヌンチャクアダプターで使用しているコマンドセットと同じものを介して行っているようです。
AZ-GTi独自の、という部分は発見できていないのですが、INDI自体が大変よく作り込まれている感じですので、コマンドセット使用時の「お作法」などは参考になりそうです。
※それにしても、私が書くような「ゆるーい日曜大工プログラム」とは違って、ソースを書くお作法の方もなかなか参考になります。
>Command Sets Serviced by Sky-Watcher SynScan App の2ページめの図
そうなんですが、しかし現実にtripleRさんがやりとりしているのは communication protocol の方ですよね。
GetPosition とか、Syncとかが受け付けられているわけです。
MotorControl の方は、「GOTO」とか「Tracking」という言葉は出てくるのですが、ぢつは中身は「粗動」と「微動」の意味しかありませんでした。設定値に対応するモーター周波数の分周率が違うだけ、という理解です。
>疑問になるのは、どうやってアライメントの結果を保持しているか
AZ-GTiは、5つの変数(浮動小数点値)でアライメント情報を保持しています。この数値自体はSynScan Appで確認できます。
この5つのパラメータを使って「Alt/Azm ←→ RA/DEC」変換を架台内部で行っているものと推測されます。WiFiで接続したアプリは、RA/DEC値を知ることが出来ます(GetPositionですね)。
このため、アプリとの通信が切れても、かなり長時間しっかりと追尾できるようになっているようです。
>そして、なんとアライメントは対象天体の位置情報補正で行う(!!!)
これは、SynScan appの「ポイント&トラック」を指しているものと思います。
「ポイント&トラック」は、実は1スターアライメントをやっているのと等価なように思われます(要検証)。2スター、3スターでアライメントした後では、この動作は「追尾開始」の意味しか持たないように見えます。
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実は、tripleRさんのご指摘にあるような「一点の情報から追尾速度を算出してモーターを動かす」作戦は暫定対策として考えているところでした・・・が、緯度情報を入力するか、星の位置から割り出すしかなく、つまりコントローラをフルスクラッチで書く話になってしまいそうな感もあって二の足を踏んでいます。
Tracking ON のコマンドを送れれば・・・(いや、マウントはモーターが勝手に動かされたことを知らないから、一定時間後にTrackが再開されてたりして(笑, 試してみよう))。
はじめまして、APTで天体写真などを撮影している あんとん、と申します。
これまではAZEQ6GTやAZ-EQ5GT+EQdirectで赤道儀を制御していましたが、
最近、遠征用に機材を小型化しようとAZ-GTiを購入しました。
自作シリアル変換ケーブルでAZ-GTiをPCのUSBに接続し、Windows版のSynscan ProとASCOMでAPTから制御できて、Polemasterでの極軸合わせ、PHD2ガイドまではできたのですが、星図、ATPから同期ができず、Point craftでのplate solvingもできず先日のファーストライトでは苦戦していまいました。
いろいろネットで調べていてLambdaさんのブログに行き着いたのですが、Synscan Proを介しての星図やATP/Point Craftの結果からの同期は難しい(できない?)という理解でよいでしょうか?
次回は、スマホiPhone、Wifi接続でSynscan Proでアライメントをとってから、PCで対象を導入するしかないのかなぁ、と思っていました。
というわけで、ヌンチャクコントローラーの同期コマンド機能には期待しております。
私もAZ-GTiの本体に穴あけて、Polemasterのアダプターが付くようには工作していました。導入補助にPolemasterを電子ビューファインダーとしても使えるようにしたいと思っています。超合金?!スペーサーの交換も是非試して(自己責任で)みたいと思っています。
ところで、ヌンチャクコントローラー機能の提案になるかどうかはわからないのですが、同期のほかにほしいなと思う機能としては、GPSレシーバーからの観測値の緯度経度、高度と時刻の自動?入力機能です。スマホiPhone、Wifi接続でSynscan ProではスマホiPhoneのGPSから緯度経度、時刻などは自動?で反映されるようですが、PC版では観測値のlocationを入力するのが面倒だと思っていました。EQmodだとGPSレシーバーから観測値の情報を反映させる機能があり、APTはたしかその情報を間接的に?取り込めたように思うのですが、まだ試せていません。
AZ-GTiとSynscan ProはWifiなどの接続が途切れても赤緯赤経、時刻、アライメントなどの情報は保持される?のであればWifiやbluetoothなどのワイヤレス接続でも問題ないのかもしれませんが、これまでのEQmod ASCOMでは接続が途切れると痛いめ?にあってきたので、接続が優先じゃないと信頼できずにおります。
どういう使い方を目指すのかにもよりますが、個人的にはコントローラーがPCやオートガイド端子との接続にも対応していると、うれしいかもです。
現実にtripleRさんがやりとりしているのは communication protocol の方
確かにそうですが、このapiを使って(az-gti架台ではなく)synscanアプリとtcpでやり取りしています。
AZ-GTiは、5つの変数(浮動小数点値)でアライメント情報を保持しています
se-at架台(wifiアダプタ付き)とaz-gti架台、両方に対して順次synscanで接続してみました。
もし架台側にアライメントパラメータが保持されているのならば、架台を切り替えても保持されたパラメータが見えるはずですが、実際には切り替えるたびにアライメント(パラメータ)がリセットされます。
「Alt/Azm ←→ RA/DEC」変換を架台内部で行っている
これはそのとおりだと思います。
motor controlのマニュアルには初期化等のコマンドシーケンスが書かれていませんが(他にある?)、恐らくset positionで緯度とその時点で子午線が示す赤経(時刻の代わり)をセットしてinitialize done。以降内部クロックを利用して情報を変更しながら、gotoコマンドで対象の位置が示されれば、それらのパラメータから方位高度情報を計算して移動後、その位置での追尾速度を計算して移動(追尾の場合)、位置情報の更新を自律的に行う。こんな感じだと思います。
az-gtiはだめですが、wifiアダプタを見ていると、synscanとの間で頻繁には通信が行われていません(通常約5秒毎)。このことからリアルタイム処理が必要な追尾速度の計算は架台側で行っており、またそのために必要な位置情報も架台側に保持されていると思われます。
'-----'以降の部分、これは現時点では(ヌンチャクによる移動後)再トラッキングは出来ない、という理解で良いでしょうか。
これは、架台が自律的に動作しているのであれば、motor control commandで可能かもしれません。
架台をslewさせる前に、inquire step positionでTの値を取得し、保存しておきます。
slew後、この値をTに再セットして、start motionしてやれば、(架台が位置情報を知っているので)その位置での最適な駆動速度で再追尾を始めるのでないかと思います。
(communicationプロトコルでslewの前にtracking modeを保存するのと同じことだと思います。)
ただ、問題は
マウントはモーターが勝手に動かされたことを知らない
の逆で、(架台から)synscanに位置が変化したことを知らせる手段がないため、synscanの架台情報の再取得のタイミング(これは明らかになっていない)によっては、表示されている赤緯赤経情報等がしばらく前のものになってしまう可能性があることでしょうか。
APTでの PlateSolveですが、ASCOMで操作出来ているのなら失敗する理由がちょっと分かりませんでした(私はAZ-GTiを観望専用にしか使ってないのでやったことないのですが、原理的に)。
ただ、他の赤道儀と違うのは、APTからの「Sync」をちゃんと赤道儀が受け止めてくれるのかどうか、というところです。ここが上手く行くのかどうか、私も未体験ゾーンではあります。
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さて、ヌンチャクコントローラーへのご提案も、合わせて感謝です。
そうか!経度緯度情報、スマホだと利用できますね!(考えていませんでした)
マイコンにどうやってGPS情報を与えるのか、は、ちょっと難しいところがあるのですが、経度緯度情報も利用できると役に立ちそうで、ヒントを頂いた気がいたします。
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さて、超合金改造ですが、こちらは経緯台としての利用が前提で、赤道儀に向いているかというとかなり微妙です。バランスが取れていないと滑ってしまうという事例もあるようですので、ご注意くださいませ。
(すみません、こちらも理解が不十分なまま回答しているのかもしれません。)
SE-AT架台を用いた複数架台との繋ぎ変えの件、なるほど、パラメータがリセットされますか。
私が検証で行った方法は、1つのAZ-GTiをスマホでアライメントした後、複数のPCのSynScanで接続した、というものです。スマホで行ったアライメント情報が、PCから見えていることを確認しておりましたので、つまり架台に保持された情報が読み取られた、と判断していました。
motor control の方には Alt/AzmとかRA/DECという概念がなく、「軸①」「軸②」みたいな具合です。motor controlを行っているレイヤーでは、赤経赤緯は管理していないと思います。
もう少し上位のレイヤー(Communication protocol)の方でここは管理されていて、時々刻々2軸の速度を変えているものと思われます。
ヌンチャクによる再トラッキングは、tripleRさんのご指摘のようにTの値を保持して動作後に再度動かしてやれば、暫定的にできるのはその通りだと思います(実は実装してみたのですが、星では試せていません...)。
しかしながら、やはり時々刻々とズレが大きくなりそうなので、なんとかならないかなあ、と頭を悩ませているところなのであります。
さて、SynScanアプリですが、こちらはかなりの頻度(1秒間に2回程度?)で情報をアップデートしているように見えます。少なくとも、ヌンチャクに少し触れると、移動量がアプリに反映されています。
そういう意味では、アプリは動かされたことを認識してると思います。
しかし、AZ-GTiの恒星時追尾を行っているルーチンは・・・ひょっとしたらお構いなしかな、と思ったのでした(所詮マイコンなので・・・)。
AZ-GTIを所有していますがアライメント時の微動に不満を感じて工作をするつもりでこちらにたどり着きました。
正直オートガイド端子での微動くらいか思いつかなったのですがこちらのアイデアにただただ感心しております。
さて、アイデアですがホーム機能などいかがでしょうか。
といっても固定位置に戻るのではなく登録天体に戻る。
観望会をしていると雲の流れによって目標天体を変えます。最初は月と惑星が出ていて月を見せていたけど雲が月のほうに出てきたので惑星に切り替える感じです。
準備段階で登録し、特定のボタンの組み合わせで恒星時分進んだ座標に移動する、もしくはSynscanアプリの内部番号で指定できるような仕組みがあれば簡単かもしれません。
以前にあるアイデアか、実現可能か確認しないままの投稿で申し訳ありません。
人に見せるために使う用のアイデアとして出させていただきました。
コメントありがとうございます!
HOME機能や登録天体への移動、たしかにそこなんですよね、やれたらいいのは。
(スミマセン、今の技量ではそれがすぐにはできなさそうです)
やっぱり、GOTOができるマイコンへの移行が吉なのかもしれない、という気持ちになってきました。
「人に見せるための」機能、なるほど、そういう視点は確かにありますね。
あとは、エレガント(?)な操作感をどうするか、というところも頭を悩ませているポイントです。
架台で何が出来て、synscanでは何が出来るかは、たしかにヌンチャクの機能アイデアには必要なことではあるのですが、他の方のアイデア(こちらが本筋)がとても見にくくなってしまっているので、どこかのタイミングで別の場所に移していただいたほうが良いかもしれません。(私の方では天文関係のblogは持っていないので...)
1つのAZ-GTiをスマホでアライメントした後、複数のPCのSynScanで接続した
このチェック方法は気づきませんでした。ということで早速やってみました。(スマフォ2台をwifiをon/offすることにより1台のaz-gtiに交互に接続、という形ですが)
結果は、アライメント情報は共有されませんでした。片方が未アライメントの時はそのまま、両方でそれぞれアライメントすると、接続すると(その端末でアライメントした)情報が表示されます。
スマフォではだめでpcならばok?
pcではアライメントしていない、ということですよね。
だとすると、もしかしたら、ですが、androidでのデバッグはとてもやりにくいのです(特にアプリ内で完結しない場合には)。で、pc版のsynscanには同じネットワークにつながっているスマフォ版synscanの情報が見えるように作ってある、とかの可能性はないでしょうか。(デバッグ用に作っていたのをそのままリリースした、とか?)
それぐらいしか説明できる理由が思いつききませんが...
念の為、両方のスマフォを同時に接続してみたのですが、状況は変わりませんでした。
これって、逆にpcでアライメントしてからスマフォを接続したらどうなるんでしょう?
欲しい機能
EQMODのSpiral Search
長焦点でカメラのみでアライメントする時に便利
操作法
Cボタン押している間スパイラルサーチ継続
移動速度はジョイスティック倒す量で決める
>結果は、アライメント情報は共有されませんでした。
あれれ。。??なんと。
このことは、以前、記事を書くために昨年9月に調べたものでしたが、再現しないということですか。
https://m-lambda.blogspot.com/2019/09/az-gti.html
いま一度確認が必要ですね(バージョンの問題?のような気もしませんね)。
>pcではアライメントしていない
そうです。スマホでアライメントを取って、PCからその情報を読めるかどうか、という観点で試したものでした。
当時、最も知りたかったのは「情報の保持を架台が行っているか、アプリが行っているか」ということで、調べた結果「架台が保持してる」と結論づけたのでした。
このことがあったので、「裏コマンドがあるネ」と、ずーっと思っていたわけです。
■どうやら、私自身も、このあたりを曖昧なままにしていた部分があったようです。
>架台で何が出来て、synscanでは何が出来るか
この観点で、ぜひ再検証して記事を書いてみたいと思います。
いろいろな点に気付かせていただきまして、本当にありがとうございます。
(引き続き、よろしくお願いします!)
貴重なご意見ありがとうございます!
EQMODの spiral search、シンプルですが便利そうですネ。
エントリー、確かに承りました!
皆さまより貴重なアイデア/ご意見を頂き、ありがとうございました。
当選者1名と、開発ヘルプを頂いた1名のお二方に、このアダプターを贈りたいと思います。
ここで2台のアダプターが出てしまいますが、生産台数は少し増やせそうですので、
【引き続きアイデアは募集しております】。
「ぜひとも欲しい機能」をひらめきました方はご一報ください。
随時受け付け、その都度検討し、当選の方にはアダプタを製作して参りたいと思います。(現在、部品ストックが5台分くらいあります)
★ 当選者:hoge-o さん
「スパイラルサーチ機能」の大変シンプルながらグッとくる機能、「Cボタンでサーチモード」「移動速度をジョイスティック倒し量で決める」というググっとくる操作性、私も欲しいです(動作を体験してみたい)。
というわけで、当選です。ナイスアイデア、ありがとうございます!
★ 助力に感謝しています:tripleR さん
このアダプターを作ろうと思わせていただいただけでなく、各種の情報をいただいて、私の AZ-GTi への理解を助けていただいております。
一方的ではありますが、ぜひヌンチャクアダプターを贈らせていただき、引き続き情報交換いただければと思います。
※当選された方は、Lambda宛てに個別にご連絡ください。なお、ヌンチャクそのものは付属いたしませんので、ご注意ください。
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今回のアイデア募集では、「振ってSyncデータ登録「天文台長モード」「ホーム復帰」「短縮番号GOTO」「GPS情報反映」..などなど、あったらいいよなあと思わせるご提案をいただきました。
しかしながら、大変申し訳ないことに、いずれのご提案も現在のこのヌンチャクアダプターとLambdaの能力では、実現が難しそうなのです(有線接続では、GOTO実現のハードルがとても高そう)。
そして「無線化」「Bluetoothジョイスティック活用」などの新しい方向性も目から鱗です。
こうした機能を実現しようとすると、別な無線対応マイコンへの移行が必要なわけですが、いつの日かバージョン2としてトライしてみるのもいいかな、なんて思っております(意外と実現性ありますが、それよりもBluetoothジョイスティック+アプリの方が現実的だったりして ^^;;)。
別件にかかり切りで、やっと目処もつき、joystickも入手出来た(正確には全く届かないのでエレコムのものを買い直した)ので、スマフォに接続してみました。
ゲームパッドモードで接続すれば、synscanで移動キーの代わりに使えます。
(Nickさんの場合、リモコンモードでの接続になってしまい、カーソルが表示されたものと思われます。ゲームパッドモードにするにはメニューボタンを押しながら電源を入れるのですが、スイッチの接触が悪い時があるらしく、時々メニューボタンを押しているつもりにも関わらずリモコンモードになってしまったりします。)
ですが...joystickを使うと最初は架台が動くのですが、直ぐにwifiとの接続が切れてしまい、以降は電波をつかめなくなってしまいます。(架台側の電源の入れ直しが必要)
この時タイミングが悪いと架台が移動し続けて、電源を切るまでそのまま、という事態になります。
嫌な予感はありましたが、取り敢えずslewingアプリに組み込んでみました。
androidアプリでの扱いもセンサを使う場合に比べて非常に簡単で、直ぐに組み込めました。
が、やはりjoystickを使うと同じようにwifiの接続が切れます。
調べてみると、bluetoothと2.4GHz帯のwifiの干渉は一般的に起こるようで、端末のメーカによっては、同時使用は出来ず、どちらかを選択して使え、という指示をしているところさえあります。
https://consumer.huawei.com/jp/support/content/ja-jp00423553/
端末を変えて試してみたのですが、3台やって全滅でした。(asus2台、tcl1台)
Nickさんのところで最初問題なく動いていたのならば、メーカによる相性の可能性はあるかもしれません。
で、解決策として考えられるのは
bluetoothとwifiは同じモデムチップで処理しているのも干渉が起こる原因とも言われているので、これを分けることが考えられますが、販売されているbluetoothドングルにはandoroidのドライバがありません。(まあ当然ですが)
wifiが5GHzであれば問題は発生しないので、5GHzが利用できるスマフォとwifiルータを使う(AZ-GTiとの間は2.4GHz)方法がありますが、自宅はともかく遠征先で電力を消費する機材をわざわざ増やすのも考えものです。
有線のゲームパッドを使う、というのも恐らくドライバの問題で難しそうです。
で、全滅。
となると、残るは架台のコネクタにスマフォかjoystickのどちらかを接続するパターンになります。
スマフォを有線でつなぐのは自己矛盾ですね。ケーブルを引っ掛けて落下させたら悲惨ですし。
そうなると、残るのは、joystickを架台のコネクタにつなぐ方法だけ、これってヌンチャクアダプタですよね。
ということで、結論として、synscanをandroidで動かした場合、joystickを機種依存なし、かつ最小機器構成で接続できるのはヌンチャクアダプタだけ、ということになりました。
さて、これをご報告せねばと久しぶりにこちらを拝見すると、なんと私がヌンチャクの当選者に!!
ですが、なにもアイデアを出していない私が、他の方を差し置いて貴重なアダプタを頂いてしまうのは、あまりに申し訳無く、ここは辞退させていただくことにしたいと思います。
その代わりの提案、と言ってはなんですが、1台はモニタ用として活用する、というのは如何でしょう。
やはりこのような機能は実際に使ってみないと感覚的には分かりませんし、そして使ってみるとまた新たな利用法のアイデアみたいなものも湧いてくるものです。
bluetooth joystickが一般的には使えない事が分かった現在、希望はヌンチャクアダプタにしか無い(ちょっと大げさ?)のですから。
それにしても、この架台周りは一筋縄では行きませんね。
私は、もう一度スマフォだけで完結する形でのslewingの処理を考え直してみたいと思います。
ぼちぼちと開発しておりました、架台駆動のアプリ、結局タッチセンサを使うものと加速度センサを使うもの、両方を作成し、本日β版ですがリリースしました。
よろしければお時間のある時にでもお試しいただき、またご意見等頂ければと思います。
http://www.tripler.work/synscan/slewing.html
アプリ作成、着々と進められたようですね。
素晴らしいです。
私はと言えば、、、、日常にかまけて進捗が遅れ、進められていない体たらくです。
今年も1年、反省だけで終わってしまいそうです。
無事に年を越せればよいのですが、なかなか世相が許してはくれそうもなくて、空を眺めるのが精いっぱいの日々だったりいたします。