エコノミー機材③ - 極貧アイピース SvBONY23mm

SvBONY Aspheric 23mm
 こちらは、なんと新品で約1000円ということで極貧アイピースの横綱と言ってよい SvBONY Aspheric23mmです。
 焦点距離違いの3本セット(4, 10, 23mm)だと2500円からありましたので、恐るべき低価格シリーズです。
 オモチャのような外観とは裏腹に、けっこう見えるのがオドロキの接眼鏡となっています(写真を見る限り、4mmはスマイスレンズ入りのハイアイポイント設計ぽいです)。
 (※価格はいずれも AliExpress, 2019.2時点)

広い実視界
 このアイピースは、非球面レンズ採用で62度の広角を確保したというのがナイスな設計です。23mmという長めの焦点距離もあって、1.25インチとしてはかなり広い部類に入る実視野を確保しています。
 余談ですが、アイピース単体で実視野を評価するのには絞環径が一般的用いられますが、私はより簡便に「見かけ視界×焦点距離」を使って比較してます。この数字を対物鏡の焦点距離で割るとそのまま実視野になって便利だからです。「実視野戦闘力(笑)」と呼んでます。
 で、SvBONY23mmは、この実視野戦闘力が1426なんです。魔貫光殺砲より強い(意味不明)んです。これは1000mmの鏡筒を使うと1.4°強の実視野が得られることを意味しています。ビクセンのファインダーアイピースの戦闘力が1100ですから、これより広い視界を得られるわけです。
 このSvBONY23mmの1426という実視野戦闘力は、1.25インチアイピースとしてはかなり大きい部類に入り、イーソスやナグラーの1.25インチで得られる最大実視界を上回っているというところは特筆しておくべき点と言えます。

インプレ
 さて、そのインプレです。まずはその作りですが、プラスチックのオモチャのような作りで軽く、お世辞にも上等とは言えません。
 重さから言ってレンズもおそらくプラスチックで、アルコール系クリーナーで拭いたらダメになりそうな勢いです。筒の内側の艶消しもイマイチで、ここは植毛紙などを貼りたくなるポイントです。
 このように印象の悪い筐体の作りですが、覗いてみると意外と普通というか、割とよく見えます。星像はやや甘いですし周辺も収差がありますが、酷くはないというか、むしろ普通によく見えます。エルフレに似てる感じですね。
総評
 割とよく見えて安い、視野広い、軽い、ということで、ガイド鏡の導入用に大活躍の逸品です。
実視野戦闘力1426にf=240mmのガイド鏡だと、1426÷240≒5.9°もの視野が得られて、ファインダーとしても使えるようになります。かなり良く見えるので、撮影の合間にこのアイピースを通してガイド鏡を覗き込んで観望してしまうこともあります。
 もちろん、メインで使っても悪くないと思います。初心者向け望遠鏡にありがちなプレスルなどより実用的でオススメできるアイピースだと思います。
耐久性は疑問なので、2、3本確保しておきたいアイピースです。

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