蚊の話② - 反省と改良/来季に向けて

以前に、夏場の庭の蚊対策に紹介した「かとりん」は、当初は無双の威力を発揮して、しばらくは蚊が出現しませんでした。しかし、8月に入ってから蚊が徐々に出現し、8月後半からは数も増えてきていました。遠くから来た蚊が梅雨でできたどこかの水たまりで繁殖したようではありますが、「かとりん」の捕捉効率にも疑問の眼が向けられます。
蚊対策兵装「かとりん」の全容
黒い溜池と透明の捕捉容器からなる
やっぱり、夏場の天体観測、夜だけに蚊も見えにくいですし、プ~んと飛んでくると嫌なものですから、原因を調べて改善策を打つことにしました。

 蚊は秋ごろから産卵された卵が冬眠に入り、次の春先に孵化してボウフラになりだすので、この9、10月の対策が来年の状況を左右します。この時期に個体数を減らしておきたいところです。

■ かとりんを機能不全に陥れてたアイツ
 仕掛けていた「かとりん」2機を見てみると、中で元気よくボウフラが泳いでいます。が、一時期に比べて数が多くありません。外から見えるボウフラは、出口が無い捕捉容器内で羽化するので、全て死滅する運命です。実際に、容器には多数の蚊の死骸が見えます。
 一見すると健全に機能しているように見えた「かとりん」ですが、ボウフラが落ちていくはずの入口を見て絶句です。

 なんと、ダンゴムシが大量に水死体となって入口を塞いでいたのでした。

 なるほど。これでは、よほど運が悪いボウフラだけが容器内に捕捉され、それ以外は元気よく外界へ飛び立ってしまうはずです。まったくダンゴムシなんかに用事はないのに、余計なことしてくれるものです。うーーむ。

 とりあえず、容器を洗ってダンゴムシは除去です。何がダンゴムシを引き寄せるのかはナゾですが、放置していると「かとりん」は詰まって機能不全に陥ってしまうようです。

■ それ以外にもあった落とし穴
中央の入口孔の周りに4枚の壁
もう一つの「かとりん」にはダンゴムシはいませんでしたが、よーく観察すると、捕捉容器内に落ちる前の黒い溜池内にもボウフラが数率いることに気付きました。
 これらのボウフラは、動きが止まって沈降していくのですが・・・、よく見ると「かとりん」の落とし穴入口には「壁」が立っていて、この壁に引っかかって捕捉容器内にボウフラが落ちない場合があるのです。
 おそらくこの「壁」は、下の補足容器から這い上がってくるボウフラを防ぐのが目的と思われますが、捕捉容器に落ちないのでは話になりません。

壁をニッパーで切り落とした
そういうわけで、この壁をニッパーで切り落として、対策完了です。

 今の季節(9月)に「かとりん」が所期の性能を発揮してくれれば、冬眠直前の卵を落とす蚊の個体数を減らしてくれるはずで、気付いていない水たまり等での冬眠機会を減らせるものと期待しています。そして冬になったら水を棄てて、産み落とされた卵ごと壊滅させれば来年初期の蚊は圧倒的に減る筈です。
 来年こそは、この対蚊戦争を終結させ、平和な日々を取り戻す決意であります。

----
[余談] その他の蚊対策兵装について
 実は、蚊との戦闘は昨夏から始まっていて、試してみた対策グッズもあります。
「紫外線でおびき寄せて送風ファンで乾燥死させる」みたいなやつで、実は試してみています。
 こちらは、残念ながら我が家の蚊には効果がありませんでした。蚊はあまり紫外線にはおびき寄せられないようなのです。むしろ蛾や羽蟻の類がたくさん捕らえられ、この対策兵器は実戦配備後後すぐに退役することになり、上記の「かとりん」投入となったのでした。

コメント

タカsi さんのコメント…
こんにちは。
かとりんを4台設置していますが、今のところ効果は微妙でした。
そのうちの1台のかとりんの周辺に大量の蚊が発生していたのは、もしかすると補足容器に落ちなかったボウフラが孵化してしまったのかもしれませんね。。
私もニッパー対策やってみようと思います^^
Lambda さんの投稿…
あー、微妙でしたか。
すみません、十分な検証前の記事で、製品を紹介してしまいました。

かとりんは、まだ改善点が多い製品のようです。

ニッパー対策も、この九月の間に効果をよく観察しておきたいと思います。

いずれにせよ、来季に向けては冬眠前の処理が効くというのは検証済みですので、問題の来季の夏場に向けた持続性ではリベンジすべく鋭意検討中です。
こたろう さんの投稿…
こんにちは。
我が家では庭の石鉢やスイレン鉢が蚊様のゆりかごですが、個々にメダカ様をいれまして、生まれたボウフラさんも、運の悪い蚊様もメダカのご飯になっております(笑) メダカは普通ですがダルマメダカみたいな体形になっています。
Lambda さんの投稿…
こたろうさん、コメントありがとうございます!

「メダカ作戦」、これは素晴らしい生物兵器(?)ですね!!
調べてみると、相当に広い温度で生存できるようで、ウェポンとしてすばらしいです。
自宅にも置いてみようという気分になってきました。

(本当は庭の祠の蹲が温床なのですが、さすがにバチが当たりそうでここにはメダカは放せませんが、近くにメダカ入りの鉢を置くのは効果ありそうですね!)