AZ-GTi はスマホのWiFi接続先をAZ-GTiに変えなきゃいけないというところが、ちょっと面倒です。デフォルトではスマホの接続先を AZ-GTi にして操作するわけですが、スマホ側の接続設定を毎回やり直すのが面倒くさいなあとは思っておりました(環境によってはインターネット接続が切れてしまいます)。
より怠惰な方に向かって流されていくのが当ブログの基本方針です。
そういうわけで、AZ-GTiの接続の面倒を回避する方法はネット上でも紹介されている通りなのですが、LANにぶら下げてみることにしました。
より怠惰な方に向かって流されていくのが当ブログの基本方針です。
AZ-GTiはゆるーい観望の強い味方です (写真は往年の FAMISCO-60S) |
これはいわゆるAZ-GTiの「ステーションモード」を使うという話です。
家庭用ルーターにAZ-GTiをぶら下げてスマホやタブレットから操作することもできますし、ルーターがない自宅外でもスマホ側の接続先設定を変えずにAZ-GTiとインターネット接続を両立させることもできます。
スマホ側の設定をあまりいじらずにAZ-GTiを操作できるようになるので、よりお気楽に使えるようになりました。
今回は、接続方法の備忘録と共に、複数の端末からの接続でのアライメント情報の保持のされ方、など、謎だなと思っていたところも少し調べて書き留めてみました。
以前のアライメントと設置方法に引き続き、忘れっぽい自分用の備忘録です。
※以下は、個人的な体験記および備忘録です。取扱説明書や同様の動作を保証するものではありませんので、その旨ご留意ください。
なお、私が操作した環境は SynScan/SynScan Pro 1.18.3(iPhone)、SynScan/SynScan Pro 1.17.0 (Android)、SynScan Pro 1.17.3 (Windows10) でした。
■ AZ-GTiの「ステーションモード」
AZ-GTiにはWiFi接続のモードが2つあって、「アクセスポイントモード」と「ステーションモード」と名付けられています。
アクセスポイントモードは、買って来た時のデフォルト状態のモードです。このモードでは、「スマホからAZ-GTiのアクセスポイントに接続する」という使い方をします。これが最も一般的な使い方なのですが、スマホ側の接続先を自宅のLANなどから変更する必要がある点が煩わしいところです。ただし、スマホとAZ-GTiの接続を確実に確保できるモードなので、設定を間違えたときなどにはこのモードが必要です。
ステーションモードは、AZ-GTiが端末としてWiFiルーターの下に接続するモードです。このモードでは、スマホは自宅のLANに繋いだままでAZ-GTiを操作できます。SynScanは同じネットワーク内にあるAZ-GTiを検出して操作します。
なお、アクセスポイント/ステーションの2つのモードは同時に動作できます(AZ-GTiには無線LAN通信器が2つ内蔵されているようです)。問題がないわけではないので、後述の「複数端末からの同時接続」に状況を書き留めておきました。
なお、モードの設定は、SynScanアプリの「設定」→「WiFi設定」で行います。
・AZ-GTiを家庭用ルーターにぶら下げる(自宅庭など向け)
・AZ-GTiを「テザリング」で使う(自宅外向け)
スマホやタブレットのテザリング機能を使ってAZ-GTiを接続する方法です。スマホのテザリング機能をONにして、AZ-GTiの電源を入れるだけで自動的に接続してくれるようになります。特殊な設定は必要ありません。
iPhoneであれば「インターネット共有」機能をONにします。SSIDは、「設定→一般→情報」の「名前」欄に設定されているものになります。パスワードは、「インターネット共有」の項目で設定できます。
Androidであれば、「アクセスポイント」機能をONにします。SSIDやパスワードの設定は、ネットワーク関係の設定項目にある「テザリングとポータブルアクセスポイント」の項目で設定します。
(※機種やOSのバージョンによって違うところに設定がある場合があります)
このように設定しておくと、テザリングのON/OFFだけでAZ-GTiとの接続が完了します。
■ 複数端末からの同時接続
複数端末から、AZ-GTiに同時接続しておくことは出来ますが、通信がかち合うとAZ-GTi本体がハングアップするようです。同時に操作していなくても、たとえば座標の表示などのために同時アクセスが発生したりすると駄目なようです。ハングアップしたら、AZ-GTiの電源を入れ直すしかありません。
そういうわけで、複数端末から同時接続をさせておくと途中で止まるリスクがある、ということを認識しておいた方がよさそうです。
一方で、複数端末から同時接続していてもアライメント情報や今架台が向いている方向などの情報は、AZ-GTi本体側に保持されている(誤り)ようです。このため、ある端末でアライメントしておいて、途中で使う端末を切り替えて使うことは可能です。
スマホ側の設定をあまりいじらずにAZ-GTiを操作できるようになるので、よりお気楽に使えるようになりました。
今回は、接続方法の備忘録と共に、複数の端末からの接続でのアライメント情報の保持のされ方、など、謎だなと思っていたところも少し調べて書き留めてみました。
以前のアライメントと設置方法に引き続き、忘れっぽい自分用の備忘録です。
※以下は、個人的な体験記および備忘録です。取扱説明書や同様の動作を保証するものではありませんので、その旨ご留意ください。
なお、私が操作した環境は SynScan/SynScan Pro 1.18.3(iPhone)、SynScan/SynScan Pro 1.17.0 (Android)、SynScan Pro 1.17.3 (Windows10) でした。
■ AZ-GTiの「ステーションモード」
AZ-GTiにはWiFi接続のモードが2つあって、「アクセスポイントモード」と「ステーションモード」と名付けられています。
アクセスポイントモードは、買って来た時のデフォルト状態のモードです。このモードでは、「スマホからAZ-GTiのアクセスポイントに接続する」という使い方をします。これが最も一般的な使い方なのですが、スマホ側の接続先を自宅のLANなどから変更する必要がある点が煩わしいところです。ただし、スマホとAZ-GTiの接続を確実に確保できるモードなので、設定を間違えたときなどにはこのモードが必要です。
ステーションモードは、AZ-GTiが端末としてWiFiルーターの下に接続するモードです。このモードでは、スマホは自宅のLANに繋いだままでAZ-GTiを操作できます。SynScanは同じネットワーク内にあるAZ-GTiを検出して操作します。
なお、アクセスポイント/ステーションの2つのモードは同時に動作できます(AZ-GTiには無線LAN通信器が2つ内蔵されているようです)。問題がないわけではないので、後述の「複数端末からの同時接続」に状況を書き留めておきました。
なお、モードの設定は、SynScanアプリの「設定」→「WiFi設定」で行います。
SynScanのWiFi設定 |
ステーションモードを「有効」に設定し、自宅LANのSSID(ルーターの名前を示すID)を入力し、自宅LANへのアクセスパスワードを入力して「適用」とすると、次回の電源ON時からAZ-GTiが自動で自宅LANに接続してくれます(DHCPは普通は有効で良いと思います)。(パスワード設定や、MACアドレス制限の確認などお間違い/お忘れなく。)
このようにしておくと、AZ-GTiの電源ONで自動的に接続してくれるので、スマホ側の接続設定は不要です。電源ONでいきなりSynScanからAZ-GTiを操作できるようになります。毎回の操作がとても楽です。
スマホやタブレットのテザリング機能を使ってAZ-GTiを接続する方法です。スマホのテザリング機能をONにして、AZ-GTiの電源を入れるだけで自動的に接続してくれるようになります。特殊な設定は必要ありません。
iPhoneであれば「インターネット共有」機能をONにします。SSIDは、「設定→一般→情報」の「名前」欄に設定されているものになります。パスワードは、「インターネット共有」の項目で設定できます。
Androidであれば、「アクセスポイント」機能をONにします。SSIDやパスワードの設定は、ネットワーク関係の設定項目にある「テザリングとポータブルアクセスポイント」の項目で設定します。
(※機種やOSのバージョンによって違うところに設定がある場合があります)
このように設定しておくと、テザリングのON/OFFだけでAZ-GTiとの接続が完了します。
■ 複数端末からの同時接続
複数端末から、AZ-GTiに同時接続しておくことは出来ますが、通信がかち合うとAZ-GTi本体がハングアップするようです。同時に操作していなくても、たとえば座標の表示などのために同時アクセスが発生したりすると駄目なようです。ハングアップしたら、AZ-GTiの電源を入れ直すしかありません。
そういうわけで、複数端末から同時接続をさせておくと途中で止まるリスクがある、ということを認識しておいた方がよさそうです。
※このことは、スマホでアライメントしておいて天体を導入して方向キーですこしずらした後、別の端末でその天体の導入を実行したところ、方向キーでずらした角度分だけ架台が動くことから確認を行ったものです。
複数端末から同時接続した場合には、架台の向いている方向の情報はAZ-GTi本体側に保持されており、別の端末からの操作を受け付けることができます。しかし、アライメント情報はそのままでは共有されていませんので、「ユーティリティ」の「Alighment Sharing (=PM Sharing)」機能を使って端末どうしでアライメント情報を共有する必要があります(2022.8.17訂正、追記)。
____________
以上のようにして、AZ-GTiを「ステーションモード」にしておくと、スマホ側のWiFi設定をいちいちいじる必要がなくなって、とても便利です。また、PCからAZ-GTiを操作することもできて、これまたなかなか快適です。
PCと接続できるようになったことで、いろいろな挙動を調べる気力も少し湧いてきました。より精度の高いアライメントを実施する方法など、より快適で安楽なAZ-GTiの操作に向けていろいろ調べてみたいと思います。
複数端末から同時接続した場合には、架台の向いている方向の情報はAZ-GTi本体側に保持されており、別の端末からの操作を受け付けることができます。しかし、アライメント情報はそのままでは共有されていませんので、「ユーティリティ」の「Alighment Sharing (=PM Sharing)」機能を使って端末どうしでアライメント情報を共有する必要があります(2022.8.17訂正、追記)。
____________
以上のようにして、AZ-GTiを「ステーションモード」にしておくと、スマホ側のWiFi設定をいちいちいじる必要がなくなって、とても便利です。また、PCからAZ-GTiを操作することもできて、これまたなかなか快適です。
PCと接続できるようになったことで、いろいろな挙動を調べる気力も少し湧いてきました。より精度の高いアライメントを実施する方法など、より快適で安楽なAZ-GTiの操作に向けていろいろ調べてみたいと思います。
コメント
私のブログでも記事の内容を紹介させていただきました。
Aligment Sharing は、「PM Sharing」と表示されるようですね。どうやらマニュアルとアプリによって表記が違うようですが、同じものですね。
AZ-GTi は、様々な使い方ができるのが面白い架台で、私も大好きです。