新春の「工作初め」ということで、ニュートン式ファインダーに超小型のドットサイトを取り付けてみたというギミックのプチネタの紹介です(工作自体も取り付けだけのプチ工作です)。個人的には総金属製で質感やデザイン的にも悪くないんじゃないかと思っている次第です。
もともと、NEWTONY君には照星がついているので低倍率で導入に困ったことはないのですが、一部にはやはり導入がやりにくいという声が上がっていました。私自身も、惑星用途などでファインダーを高倍率(50倍)にした場合などには、導入には低倍率アイピースへの抜き差しが必要になって鬱陶しいという場面がありました。
また、来たるべき「TANZUTSUのファインダー化(新年の抱負参照)」に向けても、ファインダーのファインダーがあると便利だなということで、ちょっと工作してみたものです。
超小型ドットサイトを載せたNEWTONYファインダー |
※下記の記事には改造に関する記述がありますが、製品の分解や改造を当ブログは推奨しておりません。あくまでも個人的な体験記として御覧ください。
■ 超小型フリップ式ドットサイト
例によって AliExpressを徘徊していて見つけたのが、フリップ式のドットサイトです。Amazonでも割高ながら取り扱いはあるようです。通常のものと比較して非常に小型なサイズ感で、4色から選べるアルマイトのカラーリングと相俟ってなかなかエレガントです。
特長は「フリップ式」で、使用しないときには対物ガラス部分を折り畳んでコンパクトにしておくことができます。
更に、このフリップがスイッチも兼ねているというのも大きなポイントです。見ればすぐにON/OFFの状態が分かりますから、ありがちな「ドットサイトのスイッチを点けっぱなしにしてしまって電池切れ」ということの防止に役立ちます。(ON/OFFは、磁気スイッチによって行われているようです)
■ 超小型フリップ式ドットサイト
例によって AliExpressを徘徊していて見つけたのが、フリップ式のドットサイトです。Amazonでも割高ながら取り扱いはあるようです。通常のものと比較して非常に小型なサイズ感で、4色から選べるアルマイトのカラーリングと相俟ってなかなかエレガントです。
通常の取付ベースも付属します |
特長は「フリップ式」で、使用しないときには対物ガラス部分を折り畳んでコンパクトにしておくことができます。
更に、このフリップがスイッチも兼ねているというのも大きなポイントです。見ればすぐにON/OFFの状態が分かりますから、ありがちな「ドットサイトのスイッチを点けっぱなしにしてしまって電池切れ」ということの防止に役立ちます。(ON/OFFは、磁気スイッチによって行われているようです)
実際に購入してみると、通常のエアガン用のレールへの取付ベースや、取付のための金具類が付属していて、汎用性が高めです。
このコンパクトなボディに、XYの調整機構も内蔵されています(※但し、あまりXYぽくない怪しげな動き方をするのがチャームポイントです)。
折りたたんだ状態 電源もOFFになります |
なお、LEDの明度の調整機構はありません。オリジナルなままでは天体用にはドットが明るすぎて不向きですので、利用しようと思うと改造が必須でした。
ちなみに、フリップの開ボタンは単なる板バネですが、購入時には調整が悪く、少し触れただけで開いてしまう状況でした。適当に曲げ具合を調整してやる必要があるようです(同時にルーターでバリ取りもしました)。
■ 明度の調整
抵抗で輝度調整しました |
但し、「超小型」の内部もかなりナローで、抵抗器一つを収める場所にも苦労する感じです。また、いじっているうちにもともとの細い黒い電線を断線させたりするとゲームオーバー級の面倒臭さになりそうなので、慎重な作業が要求されました。
天体用の明るさとして、私が入手したフリップ式サイトの場合には20~100kΩ程度の抵抗が丁度いい感じで、私は47kΩを一つ挟みました。
■ ファインダー脚への取付
ファインダー脚(ガイド鏡脚)には、ドットサイトに付属してくる取付ベース(金属プレート)を介して行います。ファインダー脚には取り付け用のネジ穴を2つ開けて、取付ベースをネジ止めしました。
■ ファインダー脚への取付
取付ベースを固定したところ |
もともと付属していた皿ネジはインチねじのようなのでこれを使うことは早々に諦めて、M3のタップをファインダー脚の穴に立てて、別途用意したM3ネジで固定しました。
穴の加工については特に難しいことはないと思いますが、近頃は仕上げにバッテリー式の小型ルーターを使うことでバリ取りが格段に楽になりました。
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以上のようにしてニュートン式ファインダーにも近代的なドットサイトが取り付けられ、より安楽な導入が可能になりました。
NEWTONY君でのニュートン式ファインダーは、それ自体で観望が成立してしまうくらい面白みがあり、低倍率で位置を確認しながらモヤッとした塊に見える星雲星団を、すぐ脇の主鏡のアイピースで覗くとグワッと拡大して見えるのは本当に楽しいものです。
もちろん、ファインダー自体も「モア微光星」を求めて引き続きTANZUTSU化を検討していきたいところです。
穴の加工については特に難しいことはないと思いますが、近頃は仕上げにバッテリー式の小型ルーターを使うことでバリ取りが格段に楽になりました。
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以上のようにしてニュートン式ファインダーにも近代的なドットサイトが取り付けられ、より安楽な導入が可能になりました。
NEWTONY君でのニュートン式ファインダーは、それ自体で観望が成立してしまうくらい面白みがあり、低倍率で位置を確認しながらモヤッとした塊に見える星雲星団を、すぐ脇の主鏡のアイピースで覗くとグワッと拡大して見えるのは本当に楽しいものです。
もちろん、ファインダー自体も「モア微光星」を求めて引き続きTANZUTSU化を検討していきたいところです。
コメント
国際光器のスカイサーファー3を使っていたのですが、7×50ファインダーと用途がかなり被っているように思っていました。これからは、ドットファインダーとnewtonyと用途の棲み分けがはっきりします。それにしても、小型の照準器は安いですね。シューティングゲームやバーダーの需要が大きいからなんでしょうね。
ファインダーについては、実は私、double_clusterさんが実践しておられる「ガリレオ式単眼鏡+ドットサイト」が最強なのではないかとも思い、密かに検討しておりました。
https://m-lambda.blogspot.com/2019/04/blog-post_20.html
いまでも、その組み合わせは通常のファインダーとしてはだいぶ良いのではないかと思っております。
NEWTONYは中~高倍率ファインダーというか「サブスコープ」として楽しい感じです。
そしてドットサイトは、ご指摘のようにエアガン用途のものが安く流通していて、オシャレだったりもしますね。(というか、天体用と称しているものも、流用ですね)
色々な異分野のアイテムもそれぞれ進化していて楽しいですし、何より趣味人口が多いものは安価に供給されているのもありがたいところです。