赤道儀を買って写真も…、と、思い始めたら、ヤフオクで落札してしまいました。オートガイダー、セレストロンの NexGuideです。
落札価格は2.6万円ほどでしたので、20cm反射鏡筒よりも高いです(苦笑)。
このオートガイダーは、しばしばオークションで出品されて似たような価格で落札されているようです。
■ セレストロン NexGuide
セレストロン New NexGuide |
ニ値液晶の画面を通して撮っている星像を見るので初めはやや戸惑いますが、一度ピント出しが出来てしまえばあとは楽な実用的なスタンドアロンガイダーです。
各種操作はシンプルなので難しいことはありません。何といっても、PC不要でガイドができるのが素晴らしいです。
私は、これを Advanced GT赤道儀につないで使ってます。
■ "New" NexGuideの見定め方
NexGuideのAPTINA製センサー |
ちなみにセレストロンの商品名としてはNewはつかず、New NexGuideというのは俗称であるようです。
私のものは後期型のNewで、センサーに感度が高いAPTINAのもの(MT9V034C12STM)が使用されています。
前期型のSONYのセンサー(ICX404AL)とでは端子の配置が違うので、センサ部の外観から製品の前期後期を判別することができます。金色の端子が、SONYのものは上下二列に、APTINA のものはセンサを一周取り巻く四角形の辺のように(写真参照)配置されています。
■ シンプルな使い勝手
このガイダーの使い方は概ね次のような感じで、非常にシンプルです。
(1)アイピースを挿してガイド星を中心に
私はSvBONY23mmを導入アイピースとして愛用しています。実視界が広いからです。
(2)ガイダーに差し替え、露出を±ボタンで調整してガイド星をロックオン
はじめて使うときには、ここでピント調整が要ります。
(3)赤経ボタンで赤道儀を動かし、画面の十字線に沿って動くようにガイダーを回転・調整
(4)(大体ガイド星をロストするので)再ロックオン
(5) ガイド開始を選んでオートキャリブレーションでしばらく待つ
とまあこんな感じで、至って簡単シンプルにガイド開始です。
最初苦労するのは、ピント位置が分からず、ガイド星が見当たらないというところかと思います。
はじめはアイピースでピントを大体合わせておき、そのあとセンサーと差し替えて画面で微調整します。
SvBONY23mmだと、アイピースを少し抜き加減にしておくとセンサーと概ね同一のピント位置になりました。
ちなみに、ガイド星は視野のかなり中心部にある必要があるので、アイピースをつかってガイド星を中心付近にうまく導入しておくといろいろ楽です。
■ 難点は画面(追記)
このオートガイダーの最大の欠点は、カメラ本体に画面が一体化していること、です。何がダメって、鏡筒が向いている向きを考えると、画面の確認がかなり難儀するからです。私は、100均で買った手鏡を使って画面確認をするようにしています。使用する時の人間の体勢が苦しいという理由でこのガイダーを手放す人も少なくないようです。
カメラ本体と画面が一体になっているがために、ここにコントローラや電源、ガイドケーブルなどが接続されることになり、接眼部を揺らす原因が増えてガイドエラーを誘発するのもガイダーとしては苦しいところです。
ハッキリ言ってこれは完全に設計が駄目で、本来であればコントローラと画面を一体化して、センサー部分とは切り離すのが常道だと思います。
■ 肝心の精度と感度
オートガイドソフトのPHDのような高度なガイドは期待できませんが、とりあえず1000mmの焦点距離をAdvanced GTでガイドできています。ギリギリという感じで、シビアな目で見るとNGかもしれないというレベルです。
これは、オートガイダーの性能というよりは赤道儀の性能のような気もします。
また、感度についてはNewのAPTINAセンサーを以てしても、6cmF4のガイド鏡ではガイド星の導入不要とはなりにくいレベルです(向いてる方向による)。ちょうどいいガイド星を選んでやることも、このガイダーには必要な感じです。
とはいえ、この値段と手軽さとしては合格点かな、というわけで暫くは使ってみたいと思います。
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