エコノミー機材① Advanced GT 赤道儀

こちらはオークションで5万円ポッキリで手に入れたエコノミー級中古品です。それまで使っていた30年前の手動RV-85赤道儀がなぜか2万円強で売れましたので、財布への打撃は大変少なく済みましたこのAGT赤道儀を手に入れられてしまったがために、天文趣味が再始動してしまったのであります。[参考: Advanced-GTの取扱説明書 (追記事項)]

Celestron Advanced-GT equatorial mount
セレストロン
Advanced-GT赤道儀
■総評 Advanced GT 赤道儀

セレストロンの Advanced-GTというGOTO機能付き赤道儀です。Advanced-VX の前身ですね。そこそこガッシリしていて、けっこう使える架台です。自動導入も大変便利です。音はややうるさいですが、平ギヤへのグリス等の対策である程度は軽減できます。

■特長
・搭載重量:10kg
 小型赤道儀の割には搭載重量がいけます。“撮影にはもっと軽い重量までに抑える必要があると考えた方がいい”という意見もよく聞きますが、私はKenkoの20cm F5反射とガイド鏡とカメラ(たぶん10kg超え)を載せて使ってます
 写真撮影用途としてはほぼ限界ですが、重量の問題というよりは1000mmの焦点距離をガイドするには精度や剛性が不足気味というところです。大きい鏡筒が受ける風や振動にも弱いです。
 が、しかし、不可能ではないというところがついつい深みにハマらせるポイントになってます。

・自動導入
 セレストロンのNexStarというやつで、私のやつはコントローラがGEM5.21.22、モーターが5.20というバージョンで、日英中文に対応していました。マニュアルには書いてある極軸アラインがなぜかメニューに現れないのがちと痛いところです。ですが自動導入自体はナイスで、これまで難物だった星雲星団をサクサク導入して楽しめます。
 この機能を使うための初期設定(アライメント)には慣れが必要です。当初舐めてかかっていた私はこのアライメントが上手くいかず、手間取りました。この辺の詳細はまた別途 Advanced-GT赤道儀の使いこなし方として記事を起こしたいと思います。
 慣れれば、わりと短期間で失敗なくアライメントを終了させることができます。

・三脚
ガッチリと太いパイプの三脚は重たいですが使いやすいです。パーツトレイが開き止めになっておらず、全荷重が三脚架台との接続部に集中する構造はやや不安ですが、ほどほどに合理的な支持点で支えてはいて、問題を起こしたことはありません。衝撃が加わらないように注意して使ってます。

・ガイド精度
精度そのものも良くはありませんが凄く悪いというわけでもありません。しかし、いかんせんバックラッシュの大きさが性能をスポイルしています。結論から言うと、オートガイダーを使って1000mmの鏡筒をそこそこにガイドできるのですが、ノウハウが要ります。そのあたりは別途使いこなしのHow toを記事にしてみたいと思います。バックラッシュの対策などは後継の Advanced-VXも似ているのではないかと思います。
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