ガイド撮影失敗のアナログな元凶

オートガイダーを使って、ポーラーアラインをやって、バックラッシュ対策もしっかりやって、高等な機材を使いこなしてる気になっても、それでもガイドが失敗してることがあります。
こんなところでつまづくのはズボラな私だけだとは思うのですが、何ともアナログでしょーもない原因なのに意外と侮れないということもあるわけで、まずは失敗記です。(ベテランの方にとっては常識だと思います)

■ 調子よさげなガイドが失敗
 オートガイダーはなかなかな働き者で、私がオートガイドをセッティングして、状況をモニターしている間は大変よく働いてくれています。しばらく眺めていても、破綻する兆しはありません。
 ところが、いざカメラのタイマーをセットして放置プレイに入ると大暴れしてくれている、ということが結構あるわけです。そして再びガイドの状態を監視していても…なかなか馬脚を現してはくれなかったりします。
(※NexGuideは、モニターで生中継の状態を監視してます。(使ったことはありませんが)PHDのように後からログを見ることはできません)

■ 原因はオートガイダーのケーブル
 しかしあるとき、見てしまったのです。オートガイダーのコントローラから手を離すと、ガイド星がズズズッ!と移動するのを。更によく観察すると、赤道儀の姿勢の変化に伴ってケーブルの位置がずれるとやはりガイド星がずれていくのをっ!
 カメラはガイド鏡の接眼部についています。そして接眼部というのは力を加えられると視野を一番ズラしてしまう部位でもあります。ガイド鏡の接眼部が弱いのはEM-200だろうが500だろうがおんなじで、赤道儀を良くしてどうにかなる問題ではないわけです。
 そこにケーブルがついているのですから、影響ない筈がないわけです。しかもNexGuideの6極6芯ケーブルはけっこう硬くて、妙な力を常にカメラに与えています。

Cables for auto-guider should be fixed onto its guide mount.
オートガイダーに接続されるケーブルは鬼門です
■ マジックテープの応急処置は効いた
 そういうわけで、元凶のケーブルには固定の刑です。写真のような"だらん"としたケーブルには喝を入れ、マジックテープでぐるぐる巻きにしてガイド鏡脚に固定してしまったのでした。
 このように固定することで、ひとまずはガイド失敗の嵐(というか成功ゼロ状態)からは脱却できたのでした。
 しかし、それでも残るのが微妙なガイドエラーとか、たまに起きる大ズレです。どうやら、赤道儀の姿勢の変化に応じて長いケーブルが「ズリっ」と激しく動いた時には、マジックテープで固定していても影響を逃れ切れてはいないようです。硬いケーブルと完全ではないマジックテープ固定を介して、力や振動が伝わってしまうようなのです。
 また、常に起こっているケーブルへの微妙な重力変化にも対応し切れていないようではあります。

■ 中継コネクタボックスを作っては見た…が orz.
A handmade connector relay box for autoguider
オートガイダー用の中継コネクタボックス
(但しコネクタを間違えた)
そこで、ケーブルのさらなる固定、というか姿勢変化からの絶縁をめざして、写真のような中継コネクタボックスを作ってみたのでした。これをガイド鏡脚の根元にボルトで固定してやれば完璧よぉ、というわけです。
 とりあえず部品を取り寄せて、サクっと組み立てるところまでは行ったわけであります。テスターで導通を確認したうえで、一応オートガイダーに接続しようとした…ら、、、なんともコネクタが合わないことが発覚してしまいました。
 セレストロンのケーブル関係は大体6極6芯のRJ12になっていて、ちょっと手に入りにくいウザいケーブルを採用しています(昔は電話のPBX用途でこれがメジャーだったのでしょうけど)。NexGuideと赤道儀の接続もそれです。もちろんそれは知っていました。
 しかし、どうしたわけか、このNexGuideのコントローラだけはLANなどに使われている8pinのRJ45だったのですorz...。

 というわけで、こちらの中継BOXを試すのはすこし後になったのでありました。RJ45のメスコネクタは注文中です。

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