春の子持ち星雲M51 - 中華UHCフィルター ファーストライト

またしても注文していたキワモノ、廉価中華UHCフィルター(SvBONY製, OPTLONG製UHCと同じものぽい)が届いたので、早速テストです。昨夜は雨&曇天が晴れたのは夜半過ぎでしたので、UHCフィルターのテスト対象としてはイマイチだということは重々承知の上で春の子持ち星雲、りょうけん座M51で光害カットフィルタとしてのファーストライトです。
 機材は SE200N (20cmF5) + コマコレクターと、Advanced GT + NexGuide のオートガイドです。ピントやガイドが甘いという点については初心者ということでご容赦ください。(昨夜は、晴れ始めてから気温が一気に下がり、撮影中にピントがズレていく感じでした)

M51 galaxy with SvBONY UHC filter / 5min / 9pics / ISO800
M51 SvBONY UHCフィルター ファーストライト
EOS kisssX5改, ISO800 5min×9枚, レベル/ガンマ補正, トリミングあり
完全に露光不足でした…


■ SvBONY UHCフィルター
 フィルターそのものについては別途きちんと比較分析(?)して、記事にしようと思います。ひとまずクリップオンタイプUHCフィルターが5,500円ということでポチってしまったわけです。そんなのに散財して人柱とかやってないでちゃんとしたの買えよ、というツッコミはごもっともであります。
 特性については、多少こちらで議論されています。eBayで1.25"だと19ドル弱、2"で32ドルのようで、なんともお安い干渉フィルターです。

■ ファーストインプレッション
 上の写真をご覧になって分かる通り、けっこう露出が要ります。M42で使った、いにしえのアトムフィルターと比べても露出を余計に要する印象です。透過する領域が狭い、ということですね。私が住んでいる地方都市中心部の光害では、このくらいでないとダメなのかもしれません。
Original picture of M51 / w SvBONY UHC filter / ISO800 / 5min
M51元画像,
 ISO800, 5分(SvBONY UHCフィルター使用)
ところが、元画像を確認してみると、真っ白ではないものの、背景はだいぶ青くかぶっています。露出時間がかかる割には、青い光害をカットしきれてはいないようではあります。
 それでも、無フィルターでもアトムフィルターでも、ISO800で5分も露光したらほぼ真っ白ですから、それに比べると露光をかけられるようになったとは言えます。(そんな古いシロモノと比べるなという話ですが)。

■ 無フィルターと比較
 ちなみに、赤道儀のガイド条件トライをやっていた2月初旬ごろ、同じM51を無フィルターで撮っていましたので、これとの比較です。
 …あれ?けっこう良く写ってるじゃん(ピントとガイドはボロボロだけど)?
 背景は確かに明るく、これを黒っぽく落としていくと星雲も真っ黒になっちゃうのですが、光量が多い分だけ諧調は豊かです。
M51 image w/o filter / ISO400 / 4min
M51, フィルター無
ISO400, 4分×4 (2019.2.1撮影)

 そういうわけで、UHCフィルターで系外銀河を写そうとすると、かなり露光量を稼いでやらないとダメみたいです(いや、このフィルターは系外銀河向けじゃないって話かもしれませんが)。
 赤道儀のオートガイドの方はほどほどに安定してきましたので、もう少し露光時間を延ばしてチャレンジ…かな。。

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