新年おめでとうございます - 2021

新年、あけましておめでとうございます。
昨年は世界中の生活が一変するような激動の年となりましたが、天文スケールで見ればベテルギウスの超新星爆発が起こったわけでも、大隕石が落下したわけでも、大規模太陽フレアで電子機器が全滅したわけでもなく、地球は平和です。
 この令和三年も引き続き、夜空を眺めることができるなような平穏な年になることを、心からお祈りしております

昔の超新星爆発にも思いを寄せつつ、
夜空を眺めたいところです

(data: SE200N + コマコレ + L-eNhance + EOS kiss X5改, 8min×12, トリミング)

 さて、当ブログは例年のごとく反省尽くしだった昨年に続いて、この年初にまた無謀にも抱負だけは語ってみたいと思います。・・・と言っても、個人的にやりたいことの願望を言ってみるだけですから、実現するかどうかは未知数です。
 引き続き、誰にも見向きされないようなネタに寄り道しながら、ゆるーい天文趣味の道を歩んでみたいと思います。

■ 2021年には手に入れたいモノたち
 欲望に忠実なのが趣味の醍醐味、だと思うわけです。そういうわけで今年も思うに任せて、時間の許す範囲でいろいろ手を伸ばしてみたいと思っています。

完全体なファインダーシステム 
TANZUTSU ファインダー
would be coming...

 昨年は「ニュートン反射にはニュートン式ファインダー」ということで、NEWTONYの事例を紹介させていただきました。NEWTONY君はそれなりに良く見えるいいアイテムに違いはないのですが、それだけに「モア 口径!」「モア 微光星!」という気分にもなるのもまた人情というものです。
 限界等級、分解能、像の質、広角性能、導入のしやすさ・・・を兼ね備えたファインダーに向けて、これまでの観望で得た知見をフィーチャーしたものを思案中です。
 そこで、観望にも耐えられてファインダーとしての能力も抜群で、なおかつ高倍率にも耐えられる剛性などを求めた結果の素材として "TANZUTSU"の派生版(?)である Tasco 302132 (132T, D=76mm) を入手してしまったのでした。
 「FOCALRAT10」という誤植も映えるこの筒は、使用可能アイピースが24.5mmのみの対応となっているなどファインダーへの転身もやり甲斐のある仕事となりそうですが、主砲への似合い方は抜群で楽しみです(※当初から接眼部まで含めた改造のつもりで入手しています)。

真面目なフードとフラット撮影器
 市街地撮影での迷光防止のためにこれまで紙のフードを巻いてきたのですが、やはり形状が安定しないのがよろしくないようです。シリウス伴星撮影の時に、内側に曲がったフードのせいか怪しげな回折像が現れてしまいました。そこで、まともなフードを買おうと思いたったのでした。
現状のフラット撮影風景
(適当過ぎる・・・(汗))
 どのメーカーのニュートン反射もそうですが、必須用品であるのに形状がしっかりした純正フードやその取り付けベースが用意されていないのは望遠鏡メーカーの怠慢だと強く思う昨今です。高級な写真鏡とやらにみんな自作のフードを巻いているのを見て、それが正常な姿だとメーカーが考えているのか、あるいはフードなど本当は不要だとお考えなのかどうなのか、ご高見を賜りたいものです。
 少なくとも私は、ちゃんとしたフードが欲しくなってしまったわけです。同時に、フードの先端につけて使うフラット撮影用器具もしつらえねば、と思っているところです。
 フードとフラット板は、ごくオーソドクスなものになる予定ですので、あまり皆様のご期待には沿えなさそうです。

振動対策器
 惑星を撮ったりするようになって、ちと気になりだしたのが地面からの振動です。常にあるような振動は気にならなかったのですが、近くの駅に出入りする電車の振動をわずかに拾うようです。ガイド撮影でも、ガイド自体は成功しているのに微妙に星にいびつな滲みが出ることもあるようで、地面からの振動を無視できないようです。
 振動の対策法もないではないのですが、同時に副作用も懸念されるのでどうしようか思案中です。

前玉の結露防止法
 カメラレンズやガイド鏡などの前玉は、ガラスそれ自体が放射冷却で冷えてしまうので結露対策に難しさがあります。対処方法は分かっているのですが、作るのが面倒くさいので二の足を踏んでいる夜露対策4の段ではあります。ひとまずは二ノ段を投入すればガイド鏡の曇りはすぐに解消できるので、必要性に迫られていないのも開発が進まない理由の一つではあります。
 しかし、「怠惰のために汗をかく」趣旨の当ブログとしては挑戦してみたいところです。鏡筒周囲の気流の影響をつぶさに眺めてきた身としては、ヒーターの使用は気が進まなかったりします(※気分の問題です)。

⑤ アイピース探究
純ラムスデン、入りました。
(確かに平凸レンズです)
 今年も、アイピース詩人としてポエムを吟じていくことになりそうです。
 どういうわけか、生でやってくる光を見る感動というのは確かにあって、これをダイレクトに伝えてくれる光学系やそれを設計・製造した人の背景にまで、いろいろ思いが及んでいくのが、見比べの面白いところです。
 ただ、惑星向け高倍率アイピースについては昨年の火星大接近でいろいろ覗き比べをやった思いでおります。これまでに2.4~6mmのもので40本ほど蒐集してしまったので、今年また増やすのかどうかは不明です。
 一方で、高倍率DSO観望には視野の狭い惑星用アイピースとは違った性能が求められるわけで、実は熱い視線を送っていたりします。結局2.4~6mmが増えそうな気配ではありますが・・・(苦笑)。
 ラムスデンについては、「ささやかなガチャ遊び」としてラインナップ増強を継続しております。昨年末にはメーカー不明の「純ラムスデン」を入手しましたが、これが吉か凶かはわかりません。惑星シーズンが来たら、試してみたいところです。誰の役に立つこともないラムスデン大全ですが、今夏もジワジワと収録を増やすかもしれません。

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というわけで、今年2021年も「ゆるーい天文趣味」を続けつつ、可能な範囲で記事を書いていければと思います。

本年もよろしくお願いいたします。
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コメント

望遠野郎 さんのコメント…
明けましておめでとうございます。
平穏が一番。
今年も宜しくお願いします。
Lambda さんの投稿…
望遠野郎さん、明けましておめでとうございます。

本当に、平穏は大切ですね。
こちらこそ、よろしくお願いいたします!