ラムスデン接眼鏡大全

いつの間にやら集結していた「ラムスデン系」アイピース達の比較インプレッションです。
自前で入手したものが10本、自作が1本、シベットさんからお借りしたものが2本の合計13本が対象です。
※来歴: 2020.10.5に1本、2020.10.20に1本追記。2021.5.4に長焦点ラムスデンを3本、2021.9.26に3本、2021.11.6に2本を追加して計23本となりました。増えたラムスデンの集合写真を更新しています。また、メーカー不明だったR20mmの出自情報をいただき、記事が修正されています。ラムスデンおよびスペシャルラムスデンのレンズ構成を追記しました(2021.11.13)。
 ハッキリ言ってこの比較記事に興味のある猛者はそうそういないと思いますが、だからこそ「記憶を風化させてはならぬ」という思いに駆られての取り組みです。チープ系アイピース研究の先人であるYamaca氏シベット氏に続いて、ここで私がまとめておくことにも意味があるかな、というわけです。
 ちなみに、これらを手に入れるときにオークションで競り合うライバルが現れたことはありません。文字通りの無敵ってヤツですが、私自身いったい何と戦っているのかは分かりません。ただ一つ言えるのは、自己満足のためにやっている、ということだけです。
※ここ最近になって、たまにラムスデンをめぐるオークションバトルになることを経験しました。

集合したラムスデン系アイピースたち
(ピュアラムスデンのレンズの漆黒ぶり・・・もっと十分な調整をほどこさねば)
※CRITERIONの色消しラムスデンAR、谷光学R9mm、Kenko SR6など、
入手したまま記事が間に合ってないラムスデンもあります。Coming Soon...

 さて、たった2枚のレンズで構成されるラムスデン式接眼鏡ですが、今回の比較では、設計や造りによって「こうも違うものか」というくらい個性がデコボコとした評価結果となりました。

■ ラムスデン式接眼レンズの性質
 1783年に英国の数学者ジェッセ・ラムスデンが発明した2群2枚の正のアイピースで、これより80年前のハイゲンス式に比べると収差補正に優れた形式です。
 ラムスデン系アイピースは、その単純なレンズ構成から面平滑度の荒れの影響が少なく回折環の分離が良いことからヌケが良く、良いアイピースに当たると惑星表面の模様は良く見えます。(このことは、いくつかのブログなどでも報告があります。ご参考1, ご参考2ご参考3参考4。また、ヌケについての考察はこちらや、こちらにもあります。)
 その一方で残存収差(主に色収差)の大きさのために、シリウスBのような光度差のある重星の検出には全く向いていません

ラムスデン式接眼レンズのレンズ構成
ラムスデン式接眼レンズの構成(模式図)
短焦点で見掛ける「SR」はスペシャル・ラムスデンで、
レンズ感距離を短くしてレンズ面と焦点位置を離し、ヌケが良くなっています。

 教科書的には「最低ランク」のアイピースとされているがために、鏡胴などの作りが良くないものも散見されるラムスデンですが、更に80年も旧式のハイゲンスよりは優れている点が多いというのが、実際にfやHやHMと覗き比べた私なりの評価です(HMもいくつか取り寄せたりしましたが、SRより良く見えたことはありません)。
 ラムスデン式の軸上色収差は補正されており、歪曲収差が少なく、球面収差もハイゲンス式より数段(吉田先生によると8倍)少ない方式で、ゴーストも出にくく、特にFの小さめの反射望遠鏡との相性も悪くないようです。
 パッと覗いた瞬間に「視野環が色で滲んでいる」のが悪印象ですが、中心像はさほどには悪くないのがラムスデン式です。また、若干の残存色収差のために必ずどこかの波長がジャスピンになるためか、細かい模様が容易に見えるように思えます。

 ラムスデンは、入門書ではとかく悪く書かれがちです。中村要氏の1927年の著述では「ラムスデンの色収差は酷すぎで、ファインダー用」という、どこかで見掛けた趣旨の記述があります。しかし実際に長焦点系ラムスデンを試してみると視野は狭くてファインダー向けとは言い難いものがあります。あれこれアイピースを取り替えて試すことなどできない時代にあっては仕方のなかった記述かとは思いますが、その後ここから派生したと思われる著述を100年近くも無批判に孫引きしてきたのはいかがなものかと思います。

 ラムスデンの色収差は長焦点・広角では光軸外を広く眺める分だけ著しく、月の全景を見るような用途では確かに最悪です。一方で、光軸近くのみを見る高倍率では収差が目立たなくなります。また、レンズのゴミを見えにくくするためにレンズ間隔を調整すると色消しが完全ではなくなり軸上でも色収差が現れはしますが、だからと言って最初から色消しではないハイゲンスよりはだいぶ良好な中心付近の像です(星像比較はこちら)。このことは、特にFの明るい対物鏡では顕著と思われます。
 入門書には「ラムスデンは低倍率向きで高倍率には向かない」ようなことが書いてありますがこれは完全に誤りで、軸上の像だけを眺める短焦点こそがラムスデンの真骨頂です。
 なお、入門機の「高倍率」を謳い文句にするためなのか、ラムスデンには「4mm」という短焦点のものがタマ数として多く出回っています。高倍率用にラムスデンを持ってくるチョイスは、正解です。

 ちなみに古い広告を見ると、ハイゲンスやミッテンゼーよりもラムスデン(SR)の方がやや高価な扱いになっている例が多く、序列としては「H < HM ≦ SR < K = TP < OR」だったようです。2枚玉としてSRは最高峰の位置づけです(どう考えてもHMの方がコストが高そうなのですが)。

 個人的には「どうしてメーカーはハイゲンス贔屓なんだよ?」という気分にもなります。太陽観察に適する負の接眼鏡としてのハイゲンスをメーカーが付属品として採用したのは致し方のないことなのかもしれません。
 ただし、ハイゲンス系が多いのは日本独特の文化であるらしく、米国ではほとんど見かけません。欧州でもツァイス以外ではハイゲンスを全く見かけず、なぜ日本のメーカーだけがこんなにハイゲンス好きなのかは謎です。

 なお、ラムスデンは低廉機に付属することが多いせいか表示の焦点距離は実物とは違うということもよくあることですが、そんなことくらいでガタガタ言ってはいけません。
SRが販売されていた当時のアイピース価格表
スペシャルラムスデン」との記載があります
(左から スリービーチ、ダウエル、パノップの広告です)

※下記は20cm F5ニュートン反射を使った主観による評価ポエムですが、全て実視で確認しています。中心像の評価は概ね解像度(惑星面の模様)を中心として行っており、他の高倍率アイピースの評価レンジと基準は近づけてありますが、同時評価の結果ではありません。「キレ」については、収差のために高級アイピースより劣るものがほとんどですが、それでも中心像ではA~A+ランクくらいの実力があります。(この結果に一喜一憂する人はいないとは思いますが。)
なお、出処が不透明なラムスデンがいくつか含まれています。もしご記憶のある方がおられましたら、情報お寄せ頂けますと大変うれしく思います
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■ Celestron SR-4mm (31.7mmバレル)
中心像:S、周辺像:C、視野:約30°、フレア:B+、ゴースト:A
Celestron SR-4mm
 こちらは当ブログで紹介してきたSR-4mmです。惑星表面が良く見えますが、焦点距離が表示の4mmとは大きく違って、実際は 6mm です。レンズはノンコートのようです。
 300円を切る驚異の価格ながら中心像では惑星表面の模様が大変良く見えるアイピースです。一方で、30°くらいの狭い視界の周辺ですが周辺像の悪化が相当あり、高倍率で対象を中心に据えていられる望遠鏡向けです。アルミ鏡胴の軽量版(13g)と、銅合金鏡胴のものが混在しています。
※詳細は関連記事をご覧ください。
関連記事:

■ Meade SR4mm (24.5mmバレル)
中心像:S+、周辺像:C、視野:約28°、フレア:B++、ゴースト:A-
Meade SR4mm
 中心像は「キングオブSR」と呼んでよい実力者と言えるラムスデンです。その中心像が見せる火星表面模様のコントラストはTMB SuperMono (4mm/5mm)やPentax XO5と比較しても劣らないのではないか、と思わせる実力で仰天しました。他のSRと同様に僅かに色収差が残るのですが、見えている模様の階調、シャープネスなどは相当なものでした。
 アイピースそのものはゴム見口が付くSRで、廉価な望遠鏡の付属品と思われ、バレル内壁面は銀色のメッキのままであるなど高級感とは無縁です。こんなので、よくフレアが実用的なレベルに納まっているものだと感心します。ふつうのラムスデンより更に視野を限定した狭窄絞り環が効いているのかもしれません。
 また、このアイピースは中心番長で、ほかのSRと比較しても視野が狭いのに、それでも周辺像は良くありません。少しでも中心を外れると悪化する像質は、単レンズにも似ています(※単レンズほどではありません)。焦点距離は表示通りの4mmでアイレリーフは大変短く、こちらもSuperMonoといい勝負です。
※2020.10.20に 追記したものです。火星を見ながら、いくつかのSRやSuperMono、XOなどとの比較を行って書きました。

■ レイメイ藤井 SR4mm  (31.7mmバレル)
中心像:S+、周辺像:C、視野:約45°、フレア:B+、ゴースト:A
RXA100付属 接眼レンズ レイメイ藤井の76mm反射望遠鏡RXA100に付属してきた接眼レンズで、ラムスデンとして相当にレベルが高い像を結んでくれました。
 このアイピースの外観は Celestron の SR 4mmに似ていますが、中の作りは異なります。焦点距離も確かに 4mm 相当の倍率が得られており、表記通りとなっています。見掛視野は約45°とラムスデンとしては大変広くなっていますが、アイポイントは短く、全体を見渡すのは難儀します。
 中心像はかなり素晴らしく、ヌケの良さが光ります。木星の模様の細かい部分のグラデーションをよく見せてくれました。中心だけは収差が目立たず十分にシャープなのは、ほかの良いSRと同様です。フレアがやや出るのでコントラストが邪魔されますが、ゴーストの発生はなく、対象自体は良く見えます。入門機の付属品ですが、ここからアイピースをいくら買い替えても惑星の模様はよく見えるようにはならないと思われます。ただし周辺像は褒められたものではなく、ほかのラムスデンと同様に荒れるので、月面用には他のアイピースを使った方が良いと思われます。
※2021.11.6に 追記したものです。いくつかのSRやSuperMono、XO、パワー・MONOなどとの木星を見ながらの比較を行いました。

■ ノーブランド SR4mm スマイス入りタイプ  (24.5mmバレル)
中心像:B、周辺像:C+、視野:約40°、フレア:B-、ゴースト:C
スマイス入りラムスデン接眼レンズ ブランド不明の「プロ仕様SR」など、廉価24.5mmアイピースによく見られる意匠に非常によく似たSR4ですが、スマイスレンズ入りで全長が長いSRです。ナショジオブランドのキノコ型SRと同じかと思いきや、視野はそれよりも若干狭めで、こちらのほうが視野環がすっきりと見えます。レンズ構成は似ているようにも見えますが、径や配置も同じではありません。焦点距離は、確かに4mm相当の倍率が得られます。
 覗いてみると中心像はシャープさに欠け、教科書どおりの色収差が目立つ像質です。アイピース自体の光軸の狂いがあるのか、収差の出方が非対称だったのもマイナスポイントです。全く見えないわけではありませんが、ちょっといただけません。視野も約40°とラムスデンとしては広めですが、周辺像は激しく悪くなって実用的ではありません。フレアで対象惑星がやや霞むのと、対象の位置によってはゴーストが邪魔になります。スマイスレンズとラムスデンの相性はあまり良くないようです。
※2021.11.6に 追記したものです。いくつかのSRやSuperMono、XO、パワー・MONOなどとの木星を見ながらの比較を行いました。

■ ブランド不明「プロ仕様」SR-4mm (24.5mmバレル)
中心像:S、周辺像:C、視野:約30°、フレア:B+、ゴースト:A 
ラムスデン アイピース
 これ以上ないというくらいのチープな外観と「プロ仕様」というこれまたチープな文言に惹かれて買ってしまいました(¥660)。但し到着したのはプロ仕様版とは意匠の異なる一般仕様でした。クレームを言っても仕方なさそうでしたので、やってきたバージョンで見比べです。
 まず覗いてみると、焦点距離が表記とは異なり、6mm程度であるようです。レンズの径、レンズ表面の色、レンズの位置などを見ると、どうやら Celestron SR-4 と同一の光学系のように思われます。
 見え方も、Celestron SR-4 との違いは分かりませんでした。このアイピースは、"Celestron SR-4のドイツサイズ(24.5mm)版"のようです。ラムスデン選びでは、見た目に惑わされてはいけないようです。
 このアイピースの価格や流通性から来る入手難度は高くありませんが、見た目から来る購入のハードルは低くはないのが難点です。
※2020.10.5に 追記したものです。こちらの記事に記載した内容と同一です。

■ MIZAR NR5 / 6 / 10 / 20mm (24.5mmバレル)
中心像:A、周辺像:B+(30°ではA-)、視野:40°、フレア:B+、ゴースト:A
MIZAR NR (New Ramsden)
 一時期のミザールの望遠鏡によく付属していた NRはカタログによれば「ニューラムスデン」で、見掛け視界40°、単品販売価格はどの焦点距離も2,500円(1988年)と、オルソ6,000円の半額以下でした。時期的にはハレー彗星前後の頃に登場して、それ以前の変形ハイゲンス "F" の後継的役割を果たしたアイピースです。
 金属バレルにプラスチックモールドされた鏡胴は、総プラスチックの"F"と比べると入門用としては高級感のある仕上がりとなっています。レンズはノンコートです。
 このNRを覗いてみて最も驚かされたのは周辺像です。ラムスデンとしては40°という広角を確保しながら、周辺像の悪化がさほどでもありません。像面湾曲も小さいようで、多少の色滲みや崩れは出ても像が完全に崩れることはありません。この周辺像に対する傾向は、焦点距離が10mm/20mmと伸びても維持されますが、視野が広がることによる星像や色収差の悪化はやや目立つようになります。
 なお、ラムスデンの基本的性質として歪曲収差の少なさがあり、概ね視野全体が活用できます。このことは経緯台の入門機に用いるアイピースとしては重要で、惑星・月面観察から星雲星団まで幅広く楽しむことができるものとなっています。(但し、最周辺の視野の広さを頑張ったがために、そこでの収差が目立ってしまって評価を低くした可能性は否定できません。)
 中心像は必ずしもキレッキレではありませんが、けっこう良く見えます。大変残念なことに、NR5/6mmでの惑星面は同じミザールの OR6mmよりも間違いなく良く見え(苦笑)、現代の国産オルソ並に惑星観察に使えます。また、実際にNR10/20mmではM27やM57を眺めてみましたが、F5の反射でもけっこう実用的に観望できました(20mmでは視野周辺で色収差が目立つ)。
 こうしてみると、さほどまでには解像度を要しない小口径入門機用のアイピースとしてのニューラムスデンは大変良質な設計・製造だったということが分かります。たった2枚構成の中に込められた工夫に敬意を表せざるを得ません。
 私は、近年のFの小さい時代に適したラムスデンを採用したことは英断だった、と、今になって改めて思うのでした。ハイゲンスを許容できたF15屈折だとかの時代は、ハレー彗星の頃に過ぎ去っていたのですから。

※なお、NR5mmは倍率が6mmと殆ど同じで、焦点距離の表示との乖離が大きいようです。また、10mm/20mmでは倍率が低く、惑星表面の評価は十分にできませんでした。
(このNR5mmは、シベットさんからお借りしたものです。)

■ TOMY R-6 (24.5mmバレル)
中心像:S-、周辺像:B-、視野:40°、フレア:B+、ゴースト:A-
TOMY R-6
 ファミスコ60Sに付属してきた高倍率側のアイピースで、珍しく素の"R"が刻印されています。眼レンズは平面ですが、レンズ間距離はピュアなラムスデンよりは縮めてあるように見えます。鏡胴は総プラスチックモールド製で、私の所有するアイピースの中では 7g と最軽量です。
 中心像は思ったよりも解像度が高く、かなり良く見えます。一方で、中心を外れると像質が悪化し始め、周辺像は良くありませんでした。視野40°と、ラムスデンにしては頑張ってしまったことがアダとなっており、ミザールのNRほどには補正できていないようです。
 また、フレアというかゴーストというか、若干霞んだ視界になってしまっているのもやや残念なところでした。

■ 3B SR.4 / 5mm (24.5mmバレル)
中心像:S、周辺像:B+(4mm)/A-(5mm)、視野:約30°、フレア:A-、ゴースト:A
 スリービーチのSRは、視野中心では4mm、5mmともに大変すばらしい像を結んでくれます。セレストロンの物に比べるとフレア良く抑えられていてゴーストの発生もなく、中心像での惑星面だけを眺めていると高級アイピースとの見分けが難しいと思う瞬間すらあります。レンズを見ると、コーティングが為されているようです。
 更に視野周辺に対象を持って行っても像の崩れはさほどではなく、特に5mmの方は悪化が更に少なくなっていました。視野が狭く限定されているとはいえ、驚きです。
3B SR 5mm また、焦点距離が表示の通りになっているようで、それぞれ4mm、5mmの焦点距離で拡大された像をできちんと眺めることが出来ます。
 こんなにキレのいい逸品がかつて僅か定価1,700円で売られていたというのが驚きです。というか、毎月広告を眺めながら見向きもしなかった自分が愚かだったと悔いるばかりです。


■ EIKOW SR 5mm (24.5mmバレル)
中心像:S、周辺像:A-、視野:約30°、フレア:A、ゴースト:A
EIKOW SR 5mm
 SRとしては最も優れているのではないかと思います。外観は3B製と瓜二つですが、裏から見てみるとレンズ枠やレンズの位置も違うようです。パッと見た感じでは黒塗りは3Bの方が丁寧に見えるのですが、覗いてみると不思議とこちらの方が迷光が少なく、フレアが良く抑えられています。こちらのレンズも3B同様にコーティングされています。
 周辺像も3Bの5mmと同様に驚くべき崩れの少なさを示しており、視野が狭いことと僅かに残存する色収差を除けばオルソと見まごうばかりです。色収差も残るとはいえ、「色がついて使い物にならない」などという入門書の記述が全く誤りだと断言できる程度には抑えられています。
 像質はセレストロンや3BのSRによく似ていて、惑星面の模様がコントラスト良く細部まで良く見えました。フレアの押さえられ方が良い分だけコントラストが高く感じられ、僅差ながらSRの中では最良との結論に至っています。国産オルソや各種高級アイピースと比較しても、このSRの相手を出来る高倍率アイピースはかなり限定されると言えます。


■ National Geographic SR-4mm (31.7mmバレル)
中心像:A-、周辺像:C、視野:約42°、フレア:B-、ゴースト:C
National Geographic SR-4mm
 ナショジオブランドで販売されているKeno-Tokina扱いの入門機に付属する、キノコ型のSRアイピースです。焦点距離4mmという割には眼レンズが大きくなっています。よく見ると、視野側レンズは眼レンズからだいぶ離れた位置にあり、凹面です。つまり、このアイピースはスマイスレンズ入りラムスデンというかなり尖った仕様ということになります。レンズはノンコートです。
 覗いてみると視野環がボケていて不安を誘いますが、中心像はそこそこに使えます。ボケボケで見えないということはなく、実用できます。しかしながら、スマイスレンズの凹面から生じるとおぼしきゴーストが強烈で、せっかくの中心像を外して使わざるを得ないのが致命的です。中心をはずれたラムスデンは収差が厳しくなっていきます。フレアもやや強めで、コントラストは高くありません。
 視野は40°のNRより更に広めですが、周辺像は崩れが著しくて使えません。

■ 謎の何かの付属品(?)の SR-4mm (24.5mmバレル)
中心像:A++、周辺像:B-、視野:約30°、フレア:B-、ゴースト:B+
 こちらはオークションに出ていたものをついうっかり落札してしまったSRです。刻印やプラスチックモールドの質感が何やらチープな印象ではありますが、プラスチック筒は遮光筒が伸び、さらにその中にレンズを納める小さな金属製の鏡胴が嵌っているという大変凝った造りです。しかし、凝った造りとは裏腹に、プラスチック表面は光沢で塗料は塗られておらず、フィルターネジのところはメッキで銀ピカという廉価品にありがちな仕様でした(この造りは、シベットさんからお借りしている f-4mmと同じでした)。レンズはノンコートです。
 覗いてみると、中心像はかなりシャープで高解像力な印象です。しかし視界が全体的に霞んでしまっていて、像の周りにもゴーストというかフレアというか、光芒を纏ってしまっています。なお、周辺像は良くありません。
 迷光を十分に対策できれば更に中心像の性能は良かったのではないか、と惜しまれる一品でありました。

■ 謎の超軽量 SR-4mm (24.5mmバレル)
中心像:A++、周辺像:C+、視野:約35°、フレア:C、ゴースト:B+
 シベットさんからお借り受けした出処不明のSRです。アルミの鏡胴ですがとにかく重量が軽く、ファミスコR-6に次ぐ 9.5gの超軽量が特徴です。レンズはノンコートです。
 覗いてみると他のSRより視野が広めなのですが、視野環がボケていて境界が分かりづらい、廉価アイピースにありがちな眺めになっています。倍率は、ほかの4mmよりも若干高めのように見受けられました。
 肝心の中心像はというと、かなり解像度は高い印象なのですが、いかんせん視野全体がフレアあるいはゴーストで霞んでしまっているのが痛いところです。これによって中心像の見え方にもかなり影響が出ているように思われます。また、視野の僅かな広さがアダとなって、周辺像はかなり悪くなっています。
 この手の廉価アイピースは、レンズのコバ塗りや迷光処理、視野環の設定などがイマイチなために、ポテンシャルがあるのに大変損をしているようです。

■ 自作Pure Ramsden 6mm (31.7mmバレル)
中心像:A+、周辺像:B+、視野:約35°、フレア:A+、ゴースト:A+
ピュア・ラムスデン
 廉価品のSRの像質の良さに感化され、波面PV 1/4λ・マルチコート・コバ塗り済の平凸レンズを2枚用意し、独自の遮光設計鏡胴を3Dプリントで作成した自作ラムスデンです。レンズ感の距離を平凸レンズの焦点距離と一致させる「ピュア」なラムスデン式を再現しました。どのラムスデンよりもお金がかかっています。
 ファーストライトではあまり良い結果を残せなかったのですが、その後再分解・再清掃・再調整してのトライです。
 覗いてみると、コバ塗りやコーティングの効果は確かにあって、ゴーストやフレアの発生は非常によく抑えられ、ほどほどなラムスデン接眼鏡にはなりました。一方で、収差補正が万全のつもりの中心像については、解像度は他のSRと同様によく見えるものの、シャープネスやヌケに欠けます。やはり、組付け精度がきちんとできるように部品(スペーサ)の寸法精度などを再考する余地が未だ残されているようです。
※その後の単レンズでの考察で、ヌケが悪い理由が見えてきました。

■ メーカー不明 年代物 R6mm (24.5mmバレル)
中心像:A++、周辺像:C+、視野:約30°、フレア:B+、ゴースト:A
純ラムスデン R-6mm 大変珍しい素のRで、確かに2つの平凸レンズの凸面を内側にした伝統的構成とおぼしきラムスデンです。ダウエルのハイゲンスに大変良く似た鏡胴の意匠ですが、こちらのR6mmにメーカーロゴはなく、メーカーは不明です。
 覗いてみると、薄ぼんやりしてはっきりしない視野環が不安を誘い、実際に木星を導入してみてもフレアが強めでコントラストをガッツリ低下させています。
 但し、肝心の中心像は程々に解像していて、表面の模様は普通に見えます。全体的にはヌケが特段良いとは言えず、「中心像は使えないことはない」というレベルに留まりました。観察を邪魔するゴーストは現れませんが、広くもない視野の周辺像はかなり悪く、対象を中心に据えられる対物鏡でないと苦しい性能でした。 (2021.9.26追記)

■ ナシカ SR=6MM (24.5mmバレル)
中心像:A+++、周辺像:C--、視野:約20°、フレア:A-、ゴースト:A-
 信じられないくらいチープな造りのラムスデンで、品質についていろいろ言われることもあるNashikaのM-100に付属したアイピースです。総プラスチックの鏡胴は8.5gと軽量ですが、肉厚でとにかくチープです。鏡胴ととバレルは接着してあるのですが、早速剥がれてくる上に寸法精度が悪くてすきま嵌めになっていてすっぽ抜ける始末でした。アイレンズを覗く孔も肉厚で、タダでさえ短いアイレリーフを削り取る無慈悲な仕様です。
 単体で覗いてみると、ハッキリしない極小の視野環がうすぼんやりと、しかも青っぽい色収差と共に見えて、本当に結像するのかどうかすらも怪しい仕上がりです。鏡胴の内側もツヤ有りプラスチックのままですし、バレルは内側まで丁寧に銀ピカ塗装がされていて、フレアなども大きそうな雰囲気
に見えます。ここまで期待値が低いラムスデンも珍しいです。
 ところが木星に向けて覗いてみると、かなり細かいところまで模様が良く見えます。表面模様のコントラストも中々悪く有りません。フレアも意外と抑えられていて、高級品に見られる筒の中の黒塗りとか遮光板とかの意味は一体何だったのかと頭を抱えたくなります。
 ただし、広くもない(というか狭い)視野の周辺は全くダメでした。アイレリーフの都合で見えにくいですし、見てもマトモな像ではありません。そういう意味で、単レンズに近い見え方とも言えなくもありませんが、レンズ間隔は短めながら確かに2枚レンズです。敢えて相手にする必要はないアイピースですが、こんなのでも惑星観察には十分使えるどころか、下手すると国産オルソより模様は良く見えるかもしれないので、全く侮れません。
中心にビシっと対象を置いて追尾できる望遠鏡向けということで、初心者にはお勧めできません。
(2021.9.26追記)


■ ビクセン R.22mm (24.5mmバレル)

中心像:B、周辺像:C、視野:約30°

Vixen R. 22mm
ビクセンの R.22mm
 
 入手したものは既に十字線が切れていますが、視野環のところに十字線を張る金属リングがあるファインダー用アイピースです。
 十字線保守のしやすさやゴミの目立たなさを優先させたためか、レンズの焦点距離の割にはレンズ間隔が狭く、視野レンズと視野環の距離が大きく離されています。すなわち、本来のラムスデンからはだいぶ逸脱したファインダー仕様の設計であるようです。鏡胴の造りはやや雑で、内面も艶消し塗装になっていません。レンズはノンコートです。
 星像は中心像においても軸上色収差が目立って甘く、広くもない視野の周辺では像も荒れます。20cm F5の対物で、球状星団M3の星が分解せず星雲状でした(谷光学K25mmでは分解しはじめる)。微光星もかき消されてしまっている印象です。ミザールのNR20mmと比較すると明らかに周辺像の荒れが大きく、像面湾曲も強めのようです。
 また、視界のクリアさがあるかと言うとそうでもなく、視野環も青く滲んでボケており、ラムスデンの印象を悪くするのに十分な内容でした。これを見ると、ラムスデン式がファインダー用に適しているのかどうか、疑問が残るところでした。
※このR.22mmは全く同じものが他のメーカーからもファインダー用として提供されていたようです。カートンMINI6に付属しているものもこのR.22mmでした。

■ アストロ光学 R 20mm (24.5mmバレル)
中心像:A-、周辺像:B+、視野:約25° 

ASTRO R 20mm
アストロ光学 R 20mm
 
 視野環の位置に十字線を張る金属リングがあるファインダー用アイピースで、視野レンズと視野環の距離はほどほどに離されているものの、ビクセンR.22mmほどの離れ方はしていません。本来のラムスデンからするとレンズ間隔を狭めて視野レンズと視野環がだいぶ離されているのですが、それでもレンズ表面のゴミはボケるというだけで比較的目立ちます。なお、ファインダー用としては割と真面目に作られた感のある鏡胴で、部品には高級感が漂い、内面は艶消しにもなっています。眼レンズにはモノコートが施されていました。

アストロ光学 刻印
アストロ光学の
"サークルA"刻印
 

 なお、製品には「丸囲みのA(サークルA)」が刻印されています。売り主は「アサヒペンタックス製」を主張していましたが、これはアストロ光学工業のものであるようです(2021.9.26修正, 青色つきこさんよりコメント欄に情報いただき、ネット情報でもこれがアストロ光学を示すことが確認できました)
 覗いてみると、視野の狭さに驚きます。40°くらいのケルナーの半分とは言いませんが、それに迫る視野の狭さで、ファインダー用としては疑問が残ります。
 星像は、中心はほどほどに鋭く結像し、倍率が高くない分だけ軸上色収差もさほどには目立ちません。周辺では色収差がやや見えてきますが、視野が狭いだけあって著しい崩れにはなりません。ミザールNRに似ている像質でした。


■ 五藤光学 R16mm
 (24.5mmバレル)
中心像:A、周辺像:A--、視野:約40°

GOTO R-16
五藤光学 R16mm
 
 本当にラムスデンなのかと疑いたくなる作り込みと像質で、五藤のR16mmはギクリとさせられるラムスデンでした。
 視野環の位置はかなり視野レンズ寄りに設定されており、伝統的なラムスデンの配置になっているように見えます。鏡胴の造りは凝っていて、十字線の付いた視野環が適切な位置にねじ込まれています。レンズはノンコートです。

 特筆すべきはアイレンズで、なんと側面が段付きに研削されてレンズ面が筐体とツライチになるように作られているのでした。おそらくこれはアイレリーフの短いラムスデンで覗き易さを追求した結果だろうと思われます。決して安物扱いせずに本気で作られた高級品であることが分かります(ガイド用アイピースだったのかもしれません)。私が購入したラムスデンの中でも別格の最高級品です。 

アイレンズは段差付き
 
 星像は素晴らしいと思えるレベルでした。20cm F5反射との組み合わせでの視野中心では、M3の星の分解具合や微光星の見え方が愛用のナグラー13mmに迫るものがあり、谷光学Er.16mmを上回る見え味には驚嘆しました。上等なレンズの研磨と少ないレンズ枚数がよく効いているのだろうと思います。軸上色収差や球面収差は、倍率が低いこともあって目立ちません。
 驚きは見掛視界の広さ(といっても40°,苦笑)と周辺星像の良さで、倍率色収差は見られるものの大きな像の崩れもなく、ビクセンのK-20mmを凌ぐ収差補正になっていました。教科書に忠実なレンズ配置が効いているのだと思います。背景も黒く締まっており、「微光星がよく見える」クラシカルアイピースでした。

高級な絞り環,十字線,塗装
 
 ラムスデンも真面目に作るとここまで素晴らしくなるものなのかと驚かされる出来映えです。なぜかハイゲンスびいきの五藤光学にあって、より新型のラムスデン式がこれだけ気合を入れて作られていたというのもなかなか感慨深いものがあります。私のビンテージコレクション入りです。






■ UNITRON (日本精光) R25mm (24.5mmバレル)
中心像:A+、周辺像:A、視野:40°、フレア:A、ゴースト:A-
UNITRON R25mm eyepiece
UNITRON R25mm
 ユニトロンのラムスデン25mmアイピースは日本精光のPOLAREX Model114の付属品で、ガイドアイピースやファインダー用とは異なる位置づけの観測用アイピースです。
 UNITRON望遠鏡は(株)日本精光研究所という日本企業の製品で、同社は1930年代から望遠鏡製造を手掛けた老舗ですが、その販売は主に海外でした。海外の天文台などに納入する大型望遠鏡なども扱っており、1950年代のSky&Telescope紙の毎号の裏表紙を飾る名門でした。1992年にアマチュア向け望遠鏡の取り扱いを停止していますが、今なお海外のユニトロンファンによるサイトが立ち上がるくらいに、その職人の丁寧な仕事が評価されています。
 さて、その名門UNITRONのラムスデンですが、これは驚愕の性能でした。まず、視野は40°とワイドで、視野環も大変シャープで気持ちの良い視界です。そして、驚くべきはその像質で、40°の視野とはいえF5の主鏡と組み合わせても視野周辺まで像が崩れません。中心像も問題なくシャープで、低倍率であることもあって色収差なども気になりません。
 見え方としては、V社のK20mmより中心も周辺も断然上で、谷光学やミザールのK25mmをも上回ります。このR25mmは像面の平坦性が優れているようで、このことによって視野周辺でもピントが合い、コマ収差も気にならなくなっているようです。谷光学Or25mmとの比較では、ぱっと見ではわからない収差がラムスデンには残存しているためか、微光星の検出や見え方ではこのOr25mmにはかないませんでした。しかし、総じてラムスデンとしては驚愕の性能と言えます。
 レンズ構成を見ると、通常のクラシカルなラムスデンとは異なるようで、視野レンズと眼レンズが非対称です。視野レンズは反射光の見え方が不思議な感じ(言葉で表現できません)で、大変大きく取られています。設計的にも、気合を感じる構成です。
 全く侮れない長焦点ラムスデンの出現に、かなり感動させてもらいました。(2021.9.26追加)

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 こうしてみると、中心像がボケボケで解像度が駄目なラムスデンには一つも当たったことがなく、それぞれそれなりに使える、ということになります。
 このため、SRが付属してきた入門機はアイピースを買い替えても、本体より高価なアイピースでも購入しない限り惑星表面がよく見えてきたりはしにくいかもしれません。
(※視野の広さや周辺像は改善されますし、多くはフレアやゴーストがとれた効果を実感できると思います)

 また、EIKOW SR5mmや3B SRのように、相当なシャープネスと周辺像の崩れの少なさを備えたラムスデンも存在するわけで、しかも格安だったわけです。入門書や天文雑誌が作り上げてきたヒエラルキーは、果たして一体誰の、何のためのものだったのか、考えさせられてしまいます。情報の流通が限定されていた昭和の時代とは状況が一変したなあ、とも。
 そして、入門機のようにコストなどの制約が厳しい製品の中にあって、各種SRのように工夫が施されてきたようなものが、人知れず入門者の心を捉えてきたシーンは少なくなかったかもしれないなあ、と、今更ながらその設計者たちに感謝するのでありました。


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コメント

シベット さんの投稿…
素晴らしい検証と考察ですね! 自分の持っている中でも、やはり3BのSR5mmが一番よく見えますが、これを拝見するとエイコーも欲しくなりました(笑)。

雑誌の通販で「二光」の6cmfl=900mm最高倍率225倍! って言うのがありましたが、これのアイピースが確か「SR4mm」でした。当時、仲間とこんなもの絶対見えるわけない粗悪の代表、みたいにネタにしていましたが、今考えるとよく見えたのではないかと思います。

情報も手元の機材も少なく、雑誌の価値観を鵜呑みにするしかなかった時代ではありましたが、実際に見もしてないものを聞きかじりで批判していたのは全く紅顔の至りです。これでは、ガリレオの宗教裁判と全く変わることがありません(笑)

おっしゃる通り
>入門書や天文雑誌が作り上げてきたヒエラルキーは、果たして一体誰の、何のためのものだったのか

というのをつくづく考えさせられますね。現在は、情報交換やアイテム入手の自由度が当時とはケタ外れに充実してきましたので、アマチュアレベルでも真実に近づける環境が整ってきたとも言えます。本当に選択肢が多くて楽しくいい時代になりました。少し残念なのは「機材への投入資本」「撮影等への投入時間」のインフレが進み、これらの「物量」で勝負が決まる価値観が未だに支配的なことです。特に天文エントリー層の学生諸君にはストレスがたまる状況と言えます。

自分らの世代の責任として若い皆さんに、安くて多様な天文楽しみ方文化を提供しなければなりません。たいへんな長文乱筆失礼いたしましたが、その意味で今回の記事は大きな反響を持って受け止められるべき内容と思います!
Lambda さんの投稿…
シベットさん、コメントありがとうございます!
また、お手持ちの貴重なアイピースのお貸出しに感謝しております。

仰る通り、私も最初はラムスデンなんかで良く見える筈がない、と信じて疑っておりませんでした。最初にこれらが良く見えたときも、YamacaさんやCivetさんの記述を見て、自分が間違ってはいないという自信を得たりしておりました。

今思えば、「6cm F15 + SR」なんて、マニア垂涎のスペック(?)ですね。
ガリレオ同様に、名誉回復が要るのかも(!?)しれません。

趣味の世界は多様ですので、お金や物量や時間をかけたり非常に細かいところを追及していくとか、ブランド品のコレクションを味わうというのも、それぞれ一つの楽しみ方ですし、私はそこもリスペクトしています。

一方で、「お金をかけなきゃ良く見えも写りもしない」「所詮安物では楽しめない」という価値観は違うかな、と思っています。

本当に、昭和の時代とは色々と環境が変わりましたので、多様な楽しみ方が出てきて大勢の人が星見を楽しめるようになるといいなあ、と、心から願っています。
匿名 さんのコメント…
こんにちは。

ごぶさたしてます。自分の活動はほぼ止まっていますが、Lambdaさんのブログも
シベットさんのブログも毎日チェックしています。

大好きだったスリービーチの、SRがエイコーのものとともにトップクラスの性能
だったという改めての検証結果に何かしら勝手に「報われた感」を感じています。

理論がほとんど分からない自分は他者の経験談を調べ、追調査的に検証するしか
ないわけですが、最近では
アポダイジングマスクが短焦点屈折の色収差改善に絶大な効果があるという実際の
実験結果に対して、本で読んだ知識を振り回す輩にずいぶんな中傷を受けました。

Lambdaさんシベットさんには、
これからも<理論と実証>両輪での検証をされることを敬意を持って期待しています。
Lambda さんの投稿…
望遠馬鹿さん,コメントありがとうございます!

スリービーチがかくも凄い像を結ぶというのは、昨年これを覗いた時にものすごく驚きでした。最近では、3Bのスーパーチビテレで天文ガイドに入選を果たされた方がおられたりと、いろいろ見直されているようです。

アポダイジングマスクについては、私の手元に良いアクロマート屈折がないのでなんとも検証は出来ていないのですが、理屈を考えると色収差は改善されるだろうと想像しています。おそらく望遠馬鹿さんがご覧になったものは間違いではないと思います。

私自身はあまり理論派ではないのですが、色々と見比べたり考えたりするのもこの趣味の醍醐味の一つかなと思っております。
M87JET さんの投稿…
今回もすばらしい記事、面白く拝見いたしました。
アポダイジングマスクについての望遠・・さんのコメントご投稿にも興味ビシビシです。
いろいろな収差の打消しとか、光の波の位相による打消しを巧妙に利用することにより、特定条件で高性能・高分解能を狙える展望を感じました。
小生の脳裏をラムスデン沼・接眼沼・メッシュ工作妄想がよぎっており、危険であります。
星祭りがもしも来年再開されたなら、接眼レンズをいろいろ物色したいと思いました。
Lambda さんの投稿…
M87JETさん、コメントありがとうございます!
この自己満足目的100%の記事に反応いただき、嬉しいです。

アポダイジングマスクや多孔絞りの設け方は、W.ハーシェルによる発見の時代から連綿と検討されてきた世界で、アクロマート屈折の色収差軽減もありますが、干渉光学的な活用方法もあるかもしれないなあ、、、と、睨んでいたまま、今のところまだ成果に辿り着いておりません。

ラムスデン沼、接眼鏡沼は際限なくてなかなか危険度が高いです。
ご注意くださいませ。