UHCフィルターで撮る M81/82、M51、M3

激安のSvBONY UHCフィルターをもう少し使ってみる、ということで,春の銀河(M51、81/82)と球状星団(M3)を撮ってみました。

本当は、バックグラウンドを同等にしてどのくらい露光できるか、とか、フィルター有り無しでどうか、という比較をやってみるべきなのですが、いかんせん技量不足でそうポンポンとまともなのが撮れないという実態があって出来ていません。ゴメンナサイ。

■市街地でもそこそこ露光をかけられる
 前回のお試しでのISO800露光5分では全くの露光不足で、画像処理ではどうにもなりませんでした。そういうわけで、今回はISO800で9分の露光としました。Advanced GTNexGuide にはなかなか良く頑張ってもらってます。
 以前にノーフィルターで撮影したときには、ISO800/5分では真っ白という空の状態ですから、これに比べると随分露出がかけられるようになっています。これに伴って、画像処理でガンマ調整をして星雲をちゃんと浮かび出させられるようになっています。

M81/82 galaxy, 20cmF5 w/coma corrector, SvBONY UHC filter, EOS kiss X5(modified), ISO800, 9min*8
M81/82銀河, SE200N+SkyWatcherコマコレクタ, SvBONY UHC filter,
EOS kiss X5改, ISO800, 9min×8枚

M51 galaxy, SE200N w/coma corrector, SvBONY UHC filter, EOS kiss X5(m), ISO800, 9min*8
M51銀河, SE200N+SkyWatcherコマコレクタ, SvBONY UHC filter,
EOS kiss X5改, ISO800, 9min×4枚

M3 cluster, 20cmF5 w/coma corrector, SvBONY UHC filter,  EOS kiss X5(modified), ISO800, 9min*3
M3球状星団, SE200N+SkyWatcherコマコレクタ, SvBONY UHC filter,
 EOS kiss X5改, ISO800, 9min×3枚


■次の課題は、フラット補正…だな
 実はこれまでは全くフラット補正というものをやっていなかったのですが、SE200NにAPS-Cのカメラを組み合わせるとけっこうな周辺減光が現れるので、今回はフラット補正の初トライとなりました。
 実は先週、SvBONY UHCでM42のトライアルもやってみたのですが、せっかく良く写っているのに周辺減光が激しすぎてどうにも処理しきれなかったので、懸案となっていました。いろいろデジタル画像処理をやっていくと周辺減光も強調されてしまう、という当たり前の事実を今頃痛感させられたのでした。私のようなデジタルデバイドにとっては、画像処理そのものについてもまだまだ勉強が要りそうです。
 今回の補正で用いたフラット画像は、鏡筒にコンビニ袋をかぶせて夜空を撮影するという完全に舐め腐った方法で撮影したので、やらないよりははるかにマシだけどいろいろ問題が残る画像となっています。
 フラット画像そのものの考察はまた別途行いたいと思いますが、本来は斜鏡などと同様に、鏡筒前面の拡散板の光のムラそのものは画像にはダイレクトには現れません。このことが私を上記のような凶行に走らせたわけですが、光のムラは画像には直感とは違った形で現出するわけで、影響を抑える方法には一工夫が要りそうです。
















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