ガイド鏡の搭載方法変更

 ガイドの成功率を上げるプチ改造で、ガイド鏡の搭載位置変更です。
 これまで、ガイド鏡を無理矢理ファインダーシューに固定していたのですが、さすがに剛性やバランスに無理があるということで、搭載方法を変更して安定度をアップしたものです。
 効果はてきめんで、格安Advanced-GT赤道儀とNexGuideの組み合わせでのガイド成功率も80%超(1000mm+APS-C、10分)となってきました。初期の頃には無謀とも思えた組み合わせでしたが、やってみるとこのエコノミー機材でも何とかなるようで驚いてます。
ガイド鏡を赤緯軸上(鏡筒バンドの上)に配置しました
(銀色シートを巻いて夜露と筒内気流対策を行ってます)

■ 搭載位置は赤緯バランス優先

これまでは、ガイド鏡は筒先のファインダーシューに固定していました。鏡筒のたわみがあった時にガイド鏡も一緒に鏡筒たわみの影響を受けてくれる、という考えからでした。
 しかし、ガイドは時折失敗するのです。しかも、撮影している方向によって成功率が違うということも感じていました。そしてズレの方向が赤緯方向であることから、赤緯バランスの崩れを疑ったというわけです。
 赤緯側は、アンチバックラッシュの調整とバランス合わせで精度を出していたのですが、バランスが狂うとアンチバックラッシュでのモーター早回しでギアが当たってしまうようなのです。
 しかし、ガイド鏡やカメラを含めた重心が必ずしも赤緯軸と一致していないので、向きによってバランスが狂うことがあったというわけです。
 そこで、ガイド鏡は赤緯軸直上に配置されるようにして、なるべく赤緯軸と重心を近づける配置としました。このために、鏡筒バンドの上にアルミ角チャネル(角パイプ)のバーを渡してガイド鏡の同架バーとしました。工作としては、数百円で買ってきた角チャネルを切って穴をあけただけです。
 ここにガイド鏡をボルト止めしても良いのですが、脱着の利便性を考えてファインダーシューでの固定にしました。ただし、固定に用いるボルトはレンチで締め付ける仕様にしてガッチリ固定できるようにしています。

■ ケーブル中継BOXも完全固定

オートガイダーのケーブル垂れ下がりはガイドエラーの原因の一つですが、その問題解消のために作った中継BOXも、ガイド鏡同架用のバーに完全固定してしまいました。こうすることで、ケーブルの揺れでガイドエラーになる心配ともオサラバです。
 特に NexGuide はコントローラもケーブルでつながっているので、これが原因でガイド鏡接眼部にテンションがかかると途端にガイドエラーになってしまっていました。これが回避できる安心感は大切です。

プチ改造ではありますが、これでうちの格安鏡筒も撮影向けにそれっぽくなってきました。

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