現状の撮影システムの状況を整理してみたいと思います。
昨年末に眼視観望めあてで買った合計7万円ちょっとほどの中古望遠鏡&架台でありましたが、気が付いたら撮影システムになっていたというスタンド攻撃を受けていたようです。この攻撃のせいで7万円以外にも散って行った諭吉先生は少なくありません。そういうわけで、令和元年の撮影システム現状整理です。
ちなみに私の素人エコノミーシステムには常識の範疇な知識しか織り込まれていませんので、レベルの高い写真を目指されている方にとっては参考にならない駄情報ばかりかとは思います。
ですが、私のような初心者が陥りやすい地雷ポイントは結果的にだいたい押さえられてきたんじゃないか、と思っております。私自身も、今なお失敗しつつ匍匐前進中です。
【黒塗り】斜鏡のコバ&裏面、接眼筒側面を黒く塗ってます。コントラストはアップしますが、結露しやすくなるので対策は要ります。
【合焦装置】後付けで減速フォーカサーにしています。スムースなクレイフォード式合焦装置と相性ばっちりです。
【光軸調整】令和式レーザー投影法で斜鏡位置を調整後、レーザーコリメータで光軸を出しています。
【夜露避け】銀色の遮熱シートを接眼部周辺の鏡筒に巻き、斜鏡の結露を抑えています。主鏡には温度順応後にシースルーに蓋をして結露を避けています。(銀色シートの効きがよくて鋭意が削がれつつありますが、対策第二弾、第三弾も検討中です。材料買いました。)
【筒内気流】 銀色シートで鏡筒を包んで、放射冷却の過冷によって筒が筒内気流の元凶になるのを抑えています。また、温度が外気になじんだら、主鏡のシースルーも塞いでいます。惑星撮影の際には筒内気流対策は必須です。
【その他】直焦点撮影時にはSkyWatcher F5用コマコレクターを常用しています。
【アライメント】やぐら式サイトファインダー+星座望遠鏡で楽に迅速にそして正確に初期アライメント完了です。取説にも書かれているのですが、アライメント時に使う方向キーを統一しておくとバックラッシュ誤差が減って精度が上がります(GOTOでのアプローチ方向に合わせるとさらに良い)。自動導入精度はさておき、下記のポーラーアライメント精度に効くので侮るべからずです。
【極軸】AGTのポーラーアライン機能で追い込んでいます。ですが、赤緯のガイド不要にできるほど追い込めるのはラッキーな時だけでした。高倍率アイピースで初期アライメントをやらないとダメなのかも。
【バックラッシュ】赤経はバランス崩し、赤緯はバランスを良く取って赤道儀のアンチバックラッシュ機能で対応しています。
【オートガイドレート】赤道儀側のレート設定は小さすぎるとオートガイダーのキャリブレーションでエラーになります。設定値60で対応しています。
【ガイド星導入】"New" NexGuideオートガイダーでも、ちょうどいい明るさのガイド星を中心に持ってきてやる必要があります。SvBONY Aspheric 23mmアイピースの実視野能が高くて重量も軽く、ベストマッチです。実視野能1400オーバーでこの軽さの1.25インチアイピースは他にはありません。
【ピント】一度合わせたら二度といじらないようにしてます。オートガイダーのピント合わせはめんどいです。導入用アイピースは抜き差しでピントを合わせます(合焦位置にリングを固定しています)。
【露光時間】NexGuideの露光は300msを目安にして、その露光時間でちょうどよいガイド星を導入しています。露光時間は、短すぎるとシンチレーションの影響を受けやすく、長いとカメラノイズの影響が出てきます。
【同架方法】鏡筒バンドにバーを取り付け、ここに固定しています。
【ケーブル】配線の中継ボックスを、同架のバーに固定しています。ぶらさがったケーブルはガイドの大敵で、これはどんなにいい赤道儀を使っても、EM-200だろうが2000だろうが同じことです。
【夜露対策】ガイド鏡も夜露の対策は銀色シートをフードと鏡筒に巻いて行っています。
【フィルター】 SvBONY UHCフィルターを常用しています。
【画像処理】いくつもの天体画像向けフリーソフトのお世話になってます。
【バッテリー】Long社の12V12Ah鉛バッテリーに電源配線BOXを作ってつなげて使ってます。冷却カメラを使わない私には十分な容量なようです。
【フラット】書道用半紙方式や、部屋で天井に向けて撮るなど、いくつかトライしてます。が、しかし、いいときと悪いときがあり、真にうまくキマったぽいのは遠征夜露大惨敗のときだけでした。対策検討中です。
以上のようなシステムでやっておりますが、また地雷を踏むたびに少しずつゆるーく改善していきたいと思います。
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現状の"AGT-SE200N"の全景です |
ちなみに私の素人エコノミーシステムには常識の範疇な知識しか織り込まれていませんので、レベルの高い写真を目指されている方にとっては参考にならない駄情報ばかりかとは思います。
ですが、私のような初心者が陥りやすい地雷ポイントは結果的にだいたい押さえられてきたんじゃないか、と思っております。私自身も、今なお失敗しつつ匍匐前進中です。
■ 鏡筒: Kenko SE200N CR
ほぼノーマルで使用している20cm/F5 ニュートン鏡筒ですが、いくつか改良を加えています。【黒塗り】斜鏡のコバ&裏面、接眼筒側面を黒く塗ってます。コントラストはアップしますが、結露しやすくなるので対策は要ります。
【合焦装置】後付けで減速フォーカサーにしています。スムースなクレイフォード式合焦装置と相性ばっちりです。
【光軸調整】令和式レーザー投影法で斜鏡位置を調整後、レーザーコリメータで光軸を出しています。
【夜露避け】銀色の遮熱シートを接眼部周辺の鏡筒に巻き、斜鏡の結露を抑えています。主鏡には温度順応後にシースルーに蓋をして結露を避けています。(銀色シートの効きがよくて鋭意が削がれつつありますが、対策第二弾、第三弾も検討中です。材料買いました。)
【筒内気流】 銀色シートで鏡筒を包んで、放射冷却の過冷によって筒が筒内気流の元凶になるのを抑えています。また、温度が外気になじんだら、主鏡のシースルーも塞いでいます。惑星撮影の際には筒内気流対策は必須です。
【その他】直焦点撮影時にはSkyWatcher F5用コマコレクターを常用しています。
■ 赤道儀: Celestron Advanced-GT
こちらもほぼノーマルの格安赤道儀ですが、いくつかのノウハウがあります。【アライメント】やぐら式サイトファインダー+星座望遠鏡で楽に迅速にそして正確に初期アライメント完了です。取説にも書かれているのですが、アライメント時に使う方向キーを統一しておくとバックラッシュ誤差が減って精度が上がります(GOTOでのアプローチ方向に合わせるとさらに良い)。自動導入精度はさておき、下記のポーラーアライメント精度に効くので侮るべからずです。
【極軸】AGTのポーラーアライン機能で追い込んでいます。ですが、赤緯のガイド不要にできるほど追い込めるのはラッキーな時だけでした。高倍率アイピースで初期アライメントをやらないとダメなのかも。
【バックラッシュ】赤経はバランス崩し、赤緯はバランスを良く取って赤道儀のアンチバックラッシュ機能で対応しています。
【オートガイドレート】赤道儀側のレート設定は小さすぎるとオートガイダーのキャリブレーションでエラーになります。設定値60で対応しています。
■ ガイド鏡: 6cm F4 + Celestron NexGuide
オートガイド時代にはF値の小ささが命なので、F4のものを使ってます。いくつかの点に気を付けて、1000mmのガイド成功率は80%前後になりました。【ガイド星導入】"New" NexGuideオートガイダーでも、ちょうどいい明るさのガイド星を中心に持ってきてやる必要があります。SvBONY Aspheric 23mmアイピースの実視野能が高くて重量も軽く、ベストマッチです。実視野能1400オーバーでこの軽さの1.25インチアイピースは他にはありません。
【ピント】一度合わせたら二度といじらないようにしてます。オートガイダーのピント合わせはめんどいです。導入用アイピースは抜き差しでピントを合わせます(合焦位置にリングを固定しています)。
【露光時間】NexGuideの露光は300msを目安にして、その露光時間でちょうどよいガイド星を導入しています。露光時間は、短すぎるとシンチレーションの影響を受けやすく、長いとカメラノイズの影響が出てきます。
【同架方法】鏡筒バンドにバーを取り付け、ここに固定しています。
【ケーブル】配線の中継ボックスを、同架のバーに固定しています。ぶらさがったケーブルはガイドの大敵で、これはどんなにいい赤道儀を使っても、EM-200だろうが2000だろうが同じことです。
【夜露対策】ガイド鏡も夜露の対策は銀色シートをフードと鏡筒に巻いて行っています。
■ その他
【カメラ】Canon EOS Kiss X5の天体改造版をヤフオクで入手して使ってます。タイマーにはTW-283というリモコンを AliExpressで2700円ほどで入手して使っています。【フィルター】 SvBONY UHCフィルターを常用しています。
【画像処理】いくつもの天体画像向けフリーソフトのお世話になってます。
【バッテリー】Long社の12V12Ah鉛バッテリーに電源配線BOXを作ってつなげて使ってます。冷却カメラを使わない私には十分な容量なようです。
【フラット】書道用半紙方式や、部屋で天井に向けて撮るなど、いくつかトライしてます。が、しかし、いいときと悪いときがあり、真にうまくキマったぽいのは遠征夜露大惨敗のときだけでした。対策検討中です。
以上のようなシステムでやっておりますが、また地雷を踏むたびに少しずつゆるーく改善していきたいと思います。
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